エクセルのシートが非表示になっていて再表示できない場合はシートに「ブックの保護」がかかっている可能性があります。
この場合、「校閲」タブの「ブックの保護」から保護解除を行えば非表示シートが表示されるでしょう。
これでも再表示できないときは、プロパティ設定を確認してください。操作ロックを必要に応じて設定変更をしましょう。
私は人から引き継いだエクセルのシートが保護されていることに気付かず、シートが消えていると勘違いしてとても焦った経験があります。
ここでは、エクセルでシートが再表示できない場合に確認する設定内容と、再表示させる方法を詳しく解説します。
また、シートの見出しが再表示できない時の対処法やシートを効率よく便利に使う方法も解説するのでエクセルで作業する際の参考にしてくださいね!
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PCHackエクセルでシートが再表示できないときはシートの設定を確認
エクセルでは行や列だけでなくシート全体を非表示に設定が可能です。
エクセルのデータを複数人で共有する場合など、見せたくないデータや誤操作を防ぐためにシートごと非表示にすると便利ですよね。
非表示シートを再表示させるには、シートの見出しの上で右クリックし、「再表示」を選択します。
しかし、この方法で表示されない場合があります。
私も以前職場で、私が作成したシートを同僚が作業した後再確認した際に、シートごと無くなっておりびっくりした経験があります。
エクセルでシートが表示されない原因として考えられるのは以下の2点です。
- 「ブックの保護」がかかっている
- VisibleプロパティがHiddenになっている
では、この二点をひとつずつ見ていきましょう。
ブックの保護解除は校閲タブからできる
シートが再表示できない主な原因は「ブックの保護」がかかっている可能性があります。
このように、「校閲」タブの「ブックの保護」に色がついている場合は保護がかかっている状態なのでシートは表示されないのです。
この場合、色がついている「ブックの保護」をクリックすれば簡単に保護解除できます。
さらに複数のシートが非表示になっている場合、非表示シートを複数選べば一括で再表示できますので、活用してくださいね。
しかしブックの保護設定によっては、パスワードを求められる場合があります。
他の人が作ったデータであるなどパスワードがわからない場合は作成者にパスワードを聞く必要があります。
私は自分で設定したパスワードでも忘れてしまうことがあるので、設定したパスワードは忘れないようにしましょう。
本当に再表示などの操作を行ってもいいデータなのか確認することも大切ですね。
ブックの保護解除に関しては、下記記事でも詳しく解説していますのでぜひ参考にしてください。
再表示できない場合はシートのプロパティも確認する
通常はブックの保護解除を行えばシートを再表示できますが、それでも表示されない場合はシートのプロパティ設定を確認してみてください。
設定内容によっては、操作ロックがかかっているため設定の変更が必要です。
「プロパティ」と聞くと、少し難しそうに感じますが確認方法はとても簡単です。
まず、エクセルの画面上で「Alt」キー+「F11」キーを同時に押します。
すると、VBAが開くのでその中の再表示させたいシートを選択します。
そして、その下にある「Visible」を選択し、「xlSheetVeryHidden」になっていればそれ以外の項目に変更しましょう。
つまりプロパティ設定で「xlSheetVeryHidden」になっている場合、操作ロックがかかている状態です。
xlSheetVisible
→シートが表示されている状態
xlSheetHidden
→シートは非表示だが、右クリックで再表示できる
xlSheetVeryHidden
→シートは非表示で、右クリックでも再表示できない
私ははじめこの方法を知った時は難しそうに感じたのですが、実際やってみると簡単に設定できました。
他の場所を触ってしまうとまた設定が変わってしまう恐れがあるので、触らないように注意が必要ですね。
シートの見出しが消えたときは設定を確認して表示させる
これまではエクセルの非表示シートをブックの保護解除や操作ロックの設定変更で再表示させる方法をお伝えしました。
この問題以外にも、シートの見出し部分が全て表示されないという問題が起こる場合もあります。
シートの見出しが消えてしまうと、データが全て消えてしまったのではないかと驚いてしまいますよね。
私はエクセルで作業しているときに急にシートの見出しが消えてしまい、直し方がわからず困ったことがありました。
シートの見出しが消えているときは「ファイル」タブから設定を見直しましょう。
まず、①「ファイル」タブをクリックしてメニューを開き、②「オプション」をクリックします。
左にある③「詳細設定」を選択し、出てきた画面を下にスクロールしていき、④「次のブックで作業するときの表示設定」を見つけてください。
シートの見出しが消えてしまっているのは、⑤「シート見出しを表示する」にチェックが消えてしまっているからです。
再度チェックボックスにチェックを入れて、⑥「OK」をクリックすれば消えた見出しが再表示されます。
あるはずの見出しが急になくなるとビックリして焦ってしまいますよね。この方法を参考にして設定してみてくださいね!
特にこのあたりの設定は頻繁に変更しないので、私もほとんど見ていないのですが、シートの見出しが消えて焦らないために覚えておくと良いでしょう。
シート全体のコピーはドラッグだけで簡単にできる!
エクセルの非表示シートを再表示するのは簡単な操作で簡単ですが、さらにエクセルを使いこなして効率よく作業する方法を紹介していきます。
エクセルで資料などを作成する場合、シートの内容をコピーして使いまわしたいことがありますよね。
私はセルをコピーして表をコピペしていましたが、列の幅などが反映されず、また調整する手間がかかってしまうことがありました。
しかし、調べてみるとマウスのドラッグ操作だけで簡単にコピーできる方法があることがわかりました。
それでは、このエクセルのデータの「4月」シートをコピーしてみましょう。
「Ctrl」キーを押しながらコピーしたいシートをドラッグします。
これでシートがコピーが完了です。見出し名を変更するには変更したい見出しの上で右クリックし、「名前の変更」から入力できます。
右クリックからメニューを開いてもコピーできますが、この方法だとポインターを操作してクリックするより、かなりの時短になりますね!
右クリックで簡単にシートを別のファイルに移動しよう
エクセルで複数のファイルを使って作業しているとき、ひとつのファイルに必要なデータをまとめて管理したい場合がありますよね。
例えば複数名で手分けして1つのデータを作成し、後でまとめる場合にとても便利です。
そのような際に簡単にシートを別ファイルに移動させる方法を解説していきます。
まず、移動させたいシートのファイルと移動先のファイルの両方を必ず開いておいてください。
そして、移動させたいシートの見出しの上で右クリックからメニューを開き、「移動またはコピー」をクリックしましょう。
「移動先ブック名」を開き、移動先のファイルを選択し「OK」をクリックします。「新しいブック」を選択すると新規ファイルに移動できます。
ちなみに、「移動先ブック名」を開いて移動先候補が出てこないのは、移動させたいデータが開かれていないでしょう。
その場合は、移動したデータを起動させるとよ良いですよ。その後再度移動先ブック名に、希望のデータがあるか確認してくださいね。
「コピーを作成する」にチェックを入れておくと、元データを残したままコピーできるよ
データを移動させるとき、今まではセルをコピーして貼り付けをしていましたが、ファイルを行ったり来たりしなければいけないのがとても面倒でした。
この方法なら一つの画面で移動ができ、コピー先の間違いも防げますね。
シートをリンクさせればワンクリックで移動完了!
私はエクセルで複数のファイルを使って作業していたとき、どこに何が書いてあるのか分からなくなり混乱してしまったことがありました。
そんな時にはエクセルのリンクの機能を使って、ワンクリックで見たいシートに移動しましょう。
このページ①からリンクをクリックしてページ②に飛べるようにしてみましょう。
リンクを張りたいセルを選択して「Ctrl」キー+「K」キーを押します。
「ハイパーリンクの挿入」から①「このドキュメント内」タブをクリックし、②移動させたいシート(ここではページ②)を選択し、③「OK」をクリックするとリンクを設定できます。
このようにエクセルの様々な機能を使えば便利で見やすいデータを作れます。
エクセルの時短ワザを分かりやすく解説している本もあるので、参考にすればより効率よく作業を進められますね!
まとめ
- エクセルでシートが再表示できない場合は「ブックの保護」がかかっている可能性が高い。
- 「ブックの保護」は校閲タブから簡単に解除できるがパスワードが必要な場合もある。
- 「ブックの保護」を解除しても再表示できない場合は「Alt」キー+「F11」キーを同時に押してシートのプロパティ設定を確認する。
- プロパティ設定が「xlSheetVeryHidden」の場合は再表示できないので「xlSheetVisible」または「xlSheetHidden」に変更する。
- シートの見出しが消えているときは「ファイル」タブの「詳細設定」から「シート見出しを表示する」にチェックを入れると表示される。
- シート全体をコピーしたいときは、「Ctrl」キーを押しながらシートをドラッグする。
- シートを別のファイルに移動させたいときは、右クリックで開くメニュー内の「移動またはコピー」から設定できる。
- 「Ctrl」キー+「K」キーでリンクを挿入して別のシートにワンクリックで移動できるように設定できる。
エクセルでシートが再表示できない場合はブックの保護解除を行うか、プロパティ設定から操作ロックの設定を変更しましょう。
エクセルの便利な使い方は知らなくても作業することはできますが、知っていると効率よく作業時間を短縮できます。
私はエクセルを使用する機会が多いので、少しずつ便利な機能を覚えているところです。
実際にやってみると、便利な機能を知っているか、いないかで作業にかかる時間大幅に違います。
作業効率アップのためにも、今回ご紹介した機能を参考に快適にエクセルでの作業を進めてくださいね!
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