30代の女性は、仕事やプライベートであらゆる変化を迎えやすい年代です。
日々忙しい中で、転職や再就職で人生をやり直したいと思った時におすすめしたい、仕事に役立つ資格を4つご紹介します。
登録販売者、宅建士、介護職員初任者研修、医療事務技能審査試験です。
資格を持っていることは専門スキルがあることを証明し、仕事に対する積極性もアピールできるので、人生やり直しのサポートとなるでしょう。
しかし私も含め、30代の女性にとって資格勉強の時間を確保することはなかなか大変ですよね。
今回は、資格勉強のために時間を有効活用するポイントや資格講座も合わせてご紹介します。
30代で就職をする際の注意点を参考に、納得のいく転職や再就職で人生のやり直しに踏み出してみてくださいね♪
30代での人生やり直しにおすすめしたい国家資格

30代の女性が「人生をやり直したい!」と考えるときにおすすめしたいのが資格の取得です。
学歴を問われない、高卒の方もチャレンジできる国家資格を2つご紹介します。
資格を取得することで、その分野の専門性を高めることができ、仕事の幅が広がることで人生を大きく変えていくことが可能となるでしょう。
30代の女性は仕事が忙しく、また家庭を持たれている方は家事や育児で資格取得のため勉強に費やせる時間が限られます。
私は子供が小さい頃、育児と仕事で疲れると子供の寝かしつけで自分も寝てしまい、明け方目覚めて放置されたままの食器や洗濯物の山に呆然としていました。
余裕がないと思っていましたが、全く自分の自由な時間がなかったわけではなく、隙間時間を上手く活用すれば勉強をする時間はあったと今となっては思うのです。

限られた時間を有効活用して、自分らしく働ける仕事を見つけましょう!
登録販売者は一般用医薬品を販売できる薬の専門家

登録販売者は、薬事法改正により2009年6月に施行された国家資格で、薬剤師ではなくても風邪薬や鎮痛剤といった一般用医薬品が販売できる薬の専門家です。
登録販売者が扱えるのは第2類医薬品と第3類医薬品に限られますが、それだけでも一般用医薬品の9割以上を占めるといわれています。
資格を取得すれば、医薬品販売を行っている店舗で幅広く活躍することができるでしょう。
近年は薬局やドラッグストア、コンビニエンスストア、スーパーやホームセンターの医薬品コーナーなどでの求人が増え、登録販売者の需要が高まっています。
資格を持っていることで、毎月5,000~10,000円の資格手当を支給されることもあります。
私は、登録販売者の資格を持っていれば生活環境に応じてパートタイムやフルタイム、正社員など働き方の選択ができるということが女性にとって嬉しいことだと思いました。
お客さんと接する機会が多いため、人と接することが好きで健康や薬に対する興味関心のある方に向いている職業といえるでしょう。

適切な情報提供をするために、お客さんの悩みを読み取るコミュニケーション能力も重要ね!
そして、一般用医薬品の知識があれば家庭でも役立つことに魅力を感じました。
発熱や頭痛など、病院へ行くのを迷うときに市販の薬を服用しますが、薬の成分や副作用についてしっかり理解できているか考えると不安です。
家族の健康を守るために、適切な対応ができることは大きなメリットではないでしょうか。
登録販売者の受験については以下をご覧ください。
試験日程
8月下旬から12月中旬(各都道府県1年に1回)
受験料
12,800~18,200円(各都道府県により異なる)
全国平均合格率 49.0%(2021年度)
一般社団法人 日本薬業研修センター試験結果情報より
試験日程は各都道府県で年に1回と少ないですが、受験回数に制限はないので他府県でかけもち受験をすることも可能ですよ。
宅地建物取引士は常に需要が高い不動産取引の専門家

「宅建」や「宅建士」と呼ばれる宅地建物取引士は、不動産取引や賃貸の仲介に不可欠な国家資格です。
宅建資格は金融、建築業界でも必要とされるため様々な業界で働くことができ、独立や開業も夢ではありません。
宅建試験に合格できれば不動産取引の専門家として認められ、不動産会社などで宅建士として働くことができるでしょう。

宅建資格を取得すると、会社によっては数千円~数万円程の資格手当がつくこともあるわよ!
不動産の売買や賃貸物件の仲介で、宅建士の方に契約業務を依頼したことがある人は多いのではないでしょうか。
私は今まで転居をしてきた中で関わった宅建士の方は男性ばかりでした。
男性がだめなわけではありませんが、同性の女性に対応してもらえるほうが気さくに相談しやすく安心できると思います。
近年の働き方改革から、不動産業界も産休や育休など女性が働きやすい環境が整いつつありますので、資格を取得できれば転職、再就職もしやすくなりますね。
また、キャリアを積んでいくことで大幅な収入アップと資格手当が期待できるでしょう。
宅地建物取引士の受験については以下をご覧ください。
試験日程
10月第3日曜日(受験者が居住の都道府県会場)
受験料
8200円(2022年度より7,000円から値上げ)
全国平均合格率 17.9%(2021年度)
一般財団法人 不動産適正取引推進機構試験結果より
宅建資格は不動産業界では必須となていますので、資格取得者は常に需要があり求められています。
合格率は高くないので気になり、口コミを調べてみると初心者の方は500時間程の勉強時間が必要になるといわれていました。

1日数時間勉強をしても、6ヵ月以上はかかりそうね
キャリアアップが目指せる資格が女性におすすめ

次にご紹介する2つの資格は、国家資格ではなく学歴不問の民間資格です。
介護職と医療事務ですが、どちらも資格がなくても働けます。
しかし専門的な基礎知識を持っていると、業務内容を理解していると評価されます。
給与面でも資格手当てが受けられるので、無資格者とは差がでてくるでしょう。
またどちらも働いて経験を積んでいくことによって、レベルアップして新たな資格取得にチャレンジできるようになりますよ。
これから長く働いていくことを考慮すれば、資格を取得しておきたいところですね。
介護職員初任者研修最初に受講すべき介護資格

介護職員初任者研修は、介護職員として働く際に必要な基礎知識や技術、心構えを身につけることができる資格です。(旧ホームヘルパー2級 2013年廃止)
介護に関する資格の中で、介護職員初任者研修は最初に受講するべき資格といえるでしょう。
介護職員初任者研修を修了すると、老人ホームやデイサービス、訪問介護事業所で介護士として勤務することが可能で、訪問介護もでき資格手当も受けられます。

資格を持っていなくても介護の仕事はできるけど、資格を取得すると応募できる求人数の幅が明らかに増えるわ!
介護職員初任者研修の上には介護職員実務者研修があり、さらにその先に国家資格である介護福祉士、認定介護福祉士も目指せるでしょう。
私の友人も育児をしながら30代で旧ホームヘルパー2級を取得し、現在は介護福祉士の資格も取得して有料老人ホームで働いています。
研修中は介護で人と接する距離感の近さに戸惑うと語っていましたが、色々な経験を通して今は少々のことでは動じず立派にリーダー業務もこなしていますよ。
ただ体力仕事なので、自分より体の大きな方の介助をすることが大変だとも話していました。
体力があり、相手のことを考えられて気配りのできる人に向いている職業といえるでしょう。
介護職員初任者研修の受講については以下をご覧ください。
開講時期
毎月開講(スクールにより日程は異なる)
受講期間
通信・通学併用講座 1.5~4ヵ月程度
通学講座 1~2ヵ月程度(通う日数により異なる)
合格率 非公開
介護職員初任者研修では、合計130時間の講義を受講することになります。(自宅学習40時間+通学90時間)
医療事務技能審査試験は事務能力の高さを証明できる

医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)は、医療事務の知識や技術があることを証明するための資格です。
一般財団法人日本医療教育財団が主催しており、45年以上の歴史があることから医療業界での評価が高いことが知られています。
医療事務の仕事をするために資格は必須ではありませんが、試験内容は業務に直結しているため資格の勉強を業務に活かしていけるでしょう。
給与の待遇が良くなったり、採用時にアピールできたりと、メディカルクラークを取得するメリットは多いです。
医療事務について詳しく調べていると20種類以上の医療事務が見つかり、私はそんなに多いとは思っていなかったので驚きました!
歯科医院や調剤薬局で働ける医療事務資格もありました。

メディカルクラークは医療事務の中では1番受験者が多くて、人気の資格なのよ
医療事務技能審査試験の受験については以下をご覧ください。
試験日程
年12回(毎月)
受験料
7,700円
全国平均合格率 79.5%(2020年度)
公益財団法人 日本医療保険事務協会試験結果より
医療事務技能審査試験は、比較的難易度が低く医療事務初心者にもおすすめできます。
診療報酬請求事務能力認定試験はメディカルクラークよりも難易度が高いのでレベルアップに適している資格といえるでしょう。
30代での転職や再就職に注意したいポイント

30代から人生のやり直しを図るのは手遅れではないかと、焦ったり諦めかけている女性がいらっしゃるかもしれません。
しかし今現在はスキルや経験がなくても、これから取得する資格次第ではキャリアアップ、転職や再就職につながり、収入も上げることも期待できます。
30代での転職は、求められるスキルのレベルが上がりハードルが高くなっていく傾向にあると言われていますし、結婚や出産などで生活環境が大きく変わる年代でもあります。
だからこそ、資格の取得が30代女性の転職や再就職を有利にする鍵となってくるでしょう。
私も30代ですが、今まで仕事に活かせるような資格を取得することがないまま育児や仕事に追われ、日々の生活を送ってきました。
専門分野の知識を身につけスキルアップをしていきたいと思う今、30代女性が資格を取得する際に考えておきたいポイントをまとめました。
- 未経験からでも働ける資格
- 将来性や需要のある資格
- 年齢に左右されずに長く使える資格
- 働きながら取得できる資格
- 独学で勉強できる資格
また、今回ご紹介した資格は取得すれば全国のどこでも仕事ができる資格です。
私は結婚後に転居する機会が多かったのですが、仕事に役立つ資格を持っていなかったため転居のたびに新しい職種の業務を一から覚える必要がありました。
仕事内容を覚えるまでには一定期間かかりますから、資格を取得していると就職に有利なだけでなく、すでに持っている専門知識を使って働けるという大きなメリットがありますね。
資格を取得するなら資格講座の受講を考える

資格取得の勉強を、テキストのみで独学すれば勉強にかかるコストを抑えることができますが、初心者が一から専門スキルを学び始めるのであれば資格講座の受講をおすすめします。
これからご紹介する資格講座の「オンスク」はオンライン学習講座、「ニチイ」は通信、通学講座です。
取得したい資格が決まったら、自分自身のライフスタイルに合わせて資格講座も選びたいですね!
どちらも学習スタイルは違っているものの、それぞれに魅力的なサービスがありますよ。
オンスクは低コストで複数の資格講座がウケホーダイ

オンスクは、60講座以上の資格講座が月額1,078円~学び放題のオンライン学習講座です。
スクールや通信講座は費用が数万円以上かかりますから、家庭を持ち子供を育てている30代女性にとっては簡単には払えないので嬉しいサブスクサービスです。
オンスク.JP
解約はいつでも簡単にできるので、オンスクなら私も気軽に始められそうだと思いました。
1つ注意点は、web版とアプリ版は別サービスということです。
自宅ではパソコンでweb版を利用し、外出時はスマホでアプリ版を利用する場合は両方の手続きが必要となり、二重課金になります。
私は隙間時間にスマホでアプリ版を利用する方が使いやすいと思ったのですが、アプリ版では利用できない分野もあるので確認してから申し込みをしたいですね。
今回ご紹介した「登録販売者」と「宅地建物取引士」の資格講座がオンスクにはありますよ。
独学でも勉強が捗る仕組みなど、オンスクの詳細をもっと知りたい方はぜひこちらをご覧ください♪
ニチイは高額でも学習サポートが充実している

医療や介護分野の資格講座を受けられる「ニチイ」で、介護職員初任者研修と医療事務技能審査試験の講座を受講する場合にかかる費用をまとめました。
学習方法 通信+通学
受講期間 約1.5ヵ月~4ヵ月
受講料 通常価格 88,000円
キャンペーン時には20%OFFで受講できることもあります。
受講期間 約1.5ヵ月~3ヵ月
受講料 通常価格
通学 91,850円
通信 61,600円
キャンペーン時には30%OFFで受講できることもあります。
受講料が元々高額ですから、20%や30%OFFになると割引される金額も大きくとてもお得ですね!
ニチイの資格講座は、通学をして講師から直接指導を受けるか、通信で自宅で学習するかを選ぶことができます。
受講の延長や振替、休学など幅広く対応してもらえ職場見学も可能です。
全国にネットワークを持つニチイが、修了生の就業のサポートもしてくれます。
受講料はそれなりの価格ですが、45年以上にもわたって教育事業を展開されているだけあって無料の学習サービスの充実やサポート体制に納得しました!
時間を有効活用して目標達成まで計画を立てる

キャリアアップや転職、再就職のために資格を取得したい気持ちがあっても、忙しい30代の女性が勉強の時間を確保することは難しいのが現状ではないでしょうか。
勉強時間の確保は意識しなければなかなかできませんね。
資格を取得するという目標達成までの間は、意識して勉強時間を確保するよう心がけしましょう。
私は自分の空いた時間に勉強をしようと思うといつまでもできないので、必要最低限のことを済ませたら勉強することにしています。
食事の準備から後片づけまでをするのは時間と労力がかかりますから、たまにはお惣菜を買うなど楽をして時間を意識的に空けてみてもいいのではないでしょうか。
時間の確保をすることと同時に、限られた時間で効率良く勉強を進める事が大切です。

ポイントをしっかり押さえておけばやり遂げる事ができるでしょう!
全体像を把握して計画を立てると効率的

資格試験の試験日を調べたら、その日から逆算して長期的な勉強計画を立てることが大切です。
とはいっても試験日を数年後に設定するなど、あまりに先の長い計画ではモチベーションが上がらず効率よく勉強ができません。
これは勉強以外にも当てはまることですが、私は期日までに余裕があるからとつい先延ばしにして最終的に忘れるという失敗をしてしまった経験があります。

長くても、1年以内の計画を立てたいわね
長期的な計画が決まったら、1ヶ月、1週間、1日に分割して勉強計画を立てましょう。
- 勉強内容の全体像を把握する
- 勉強内容を12ヵ月分に分割して1ヵ月分を把握する
- 1ヵ月分を分割して1週間分を把握する
- 1週間の内容を7日で割って1日の勉強量を把握する
ポイントは、1日の必要最低限の勉強量を把握することです。
勉強をしていくうちに計画がずれてきたら、その都度調整をしましょう。
何事も全体像を把握して計画を立てる習慣を身につけておけば、家事や家計管理など日常生活にも役立てられていいなと思います。
隙間時間を活用して効率的に勉強をしよう

30代の女性が資格を取得するという目標を達成するには、どのくらいの時間を確保できるかが重要となります。
毎日忙しく過ごす中でも、1日を通して考えると意外と自由に使っている隙間時間があることに気付きます。
隙間時間がどのくらいあるか理解し、有効に活用できる方法を身につけることができれば、1日の勉強時間を増やすことができるでしょう。
私は実際に、わずかな隙間時間だと思えばSNSを見たりぼんやりしてしまうことがあります。
そして、もっと時間があればたくさんのことができるのにと思っているのです。
例え10分であっても、隙間時間に繰り返しテキストを読むことで少しずつ理解が深まりますから大切に活用したいですね。
隙間時間の例をいくつか挙げてみましたのでご覧ください。
- 自宅から職場までの通勤時間
- お昼休み時間
- 家事の合間の時間
- 待ち合わせや送迎などの待ち時間
- 入浴時、湯船に浸かっている時間
また車の移動時間を活用すれば、運転していても資格試験の音声CDを聴くことはできますね。
私は料理中にスマホで音声だけでも勉強できる動画を視聴することがあります。
調理中はいろいろな雑音が鳴りますから、ワイヤレスイヤホンが大活躍してくれていますよ。
まとめ

- 資格を取得するとその分野の専門性を高めて仕事の幅を広げていくことが可能となる
- 登録販売者は一般用医薬品を販売できる国家資格で医薬品販売店舗で幅広く活躍できる
- 宅地建物取引士は不動産取引や賃貸の仲介をする国家資格で収入アップや独立も期待できる
- 介護職員初任者研修は介護職員として働く際に必要な基礎知識や技術を身につけられる
- 医療事務技能審査試験は医療事務の知識や技術を身につけられる
- 取得する資格は未経験からでも長く働けて将来性があり、働きながら独学ができるとよい
- オンスクは60講座以上の資格講座が月額1,078円~学び放題のオンライン学習講座である
- ニチイは無料の学習サービスが充実していて就業先のサポートも受けられる
- 資格勉強は全体像を把握して試験日までの長期計画を立てると効率的に勉強ができる
- 1日の中で短い隙間時間を活用し、少しずつでもできる勉強をすることが大切である
資格の取得をすることは、人生をやり直したい30代の女性を力強くサポートしてくれます。
学生や20代の頃のように、何にでも身軽にチャレンジすることは難しいかもしれません。
しかし、30代の女性には今まで社会で積んできた豊富な人生経験があります。
世の中の厳しさを知り、学ぶことの大切さを身をもって理解しています。
挑戦に失敗はつきものですが、新たな視野が広がれば興味の幅もさらに広がっていくでしょう。
人生をやり直すために、資格を取得したいと思われている方はぜひチャレンジしてみてくださいね!