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伏線回収とは作品の「隠されているキーポイント」の伏線をすべて明らかにすること!展開が面白い漫画や小説など徹底解説!

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伏線とは「隠されているキーポイント」のことであり、作中ですべての伏線の意味を明らかにすることを「伏線回収」といいます。

特に物語のクライマックスですべてが繋がっていく伏線回収系のお話は、時間を忘れて読み込んでしまうほど面白いですよね。

伏線は物語の終盤に差し掛かったときに回収されるので、作者が忘れてしまって置き去りにされることもしばしばあります。

インターネット上でもマンガなどの作品の伏線を考察するサイトが人気で、読んでいるだけで面白いですよね。

私一人では気付きにくい描写を丁寧に考察されているので、作品をより深く理解出来ます。

伏線回収が面白い作品も後半で紹介していますので、伏線回収とはどんな意味なのかをわかりやすく解説いたします!

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伏線回収とは隠されたポイントを明らかにすること

今までたくさんの作品を読んできましたが、自分で「伏線」という言葉を使い始めたのは、わりと最近のことだったように思います。

そしていざ「伏線ってどんな意味?」と聞かれても、なんとなくでしか答えられないということに気が付きました。

小説や漫画などで使われている表現…だったはず?

そこでまずは、「伏線」と「伏線回収」についてとことん調べてみました。

結論から言うと、伏線とは「隠されているキーポイント」のことであり、作中ですべての伏線の意味を明らかにすることを「伏線回収」といいます。

「伏線」というたった二文字の言葉にも深い意味が隠されているなんて、日本語は本当に奥が深いですね。

伏線の意味が分かれば、伏線回収系のお話がもっと楽しく読めるようになりますよ。

思う存分楽しむためにも、まずは一緒にしっかりチェックしていきましょう!

伏線の意味とはラストの展開をほのめかすこと

「伏線」という言葉を辞書で調べてみると、「物事の解決方法を事前にほのめかす・ラストの展開に備えて準備する」という意味が出てきます。

ここが一番のチェックポイントね!!

これだけではいまいちよく理解出来ませんので、ここではさらに、漢字の成り立ちも含めて詳しく見ていきましょう。

「伏線」という言葉を改めて見てみると、「伏」と「線」という漢字で成り立っています。

まず「伏」という漢字ですが、この漢字は一文字で「ふせる・かくれる・うつむく」などの意味を持ちます。

身を低くする「伏せる」の他に、「潜伏する」など、隠れることを表す時にも使用しますよね。

伏線は「事前にほのめかす」ことなので、「かくす」という意味合いで使われていることが分かります。

ほのめかすは「それとなく言う」という意味なので、はっきりと伝えていない状態のことを言います

また、「線」の漢字は「つながり」を表す場合もあります。

つまり伏線とは、「物事の解決方法を隠しつつほのめかし、結末へとつなげる手法」ということになります。

実際にweblio辞書でも同じような説明がされています。

伏線とは受け手に気づかれにくいよう結末をほのめかすという意味であり、情報が露骨に明示されているケースは該当しない。


weblio辞書

ちなみに伏線は英語で「ヒント」と訳されるそうですが、日本で使われている「ヒント」とは意味合いが違うように感じます。

日本で使われている「ヒント」は、解答へ導くために情報を明言していることがほとんどです。

伏線とはあくまでも「かくれている」ことが前提となるので注意が必要です。

また伏線は、結末に繋がる重要な手掛かりとなるため、同じ意味を持つ「キーポイント」と説明する方が意味合いが近くなるでしょう。

以上をまとめると、伏線とは「隠されているキーポイント」のことだと分かりますね。

うーん、日本語って本当に難しい・・・

話が少し難しくなってしまいましたが、これで「伏線」という言葉の意味はご理解いただけたのではないでしょうか。

それではいよいよ、伏線を「回収する」という意味についてご説明いたします。

伏線回収とは読者のための手法

「回収」という言葉は日常的に使用されているため、あまり難しくはないと思います。

廃品回収やプリントの回収など、「集める」動作の時に使用されますよね。

伏線とは作中のあらゆる場所に張り巡らされます。その伏線が意味することを、作中で明言されることを「伏線回収」と呼びます。

伏線が「疑問」、伏線回収が「解答」と例えると分かりやすいと思います。

作品を読んでいくと、時々疑問に思う表現に出会うことがありますよね。

例えば、冒頭で「箸を右手で使っていた人」が、中盤では「箸を左手で使っている」と描写されていたとすると、ほとんどの場合何かしらの伏線である可能性が高いです。

それでは何故、冒頭と中盤で使っている手が違うのか。その理由を明言するのが「伏線回収」です。

当たり前のことを言っているように聞こえるかもしれませんが、先ほどご説明した通り、伏線とは「隠されている」ことがポイントとなります。

そのため、作中ではさりげなく描かれていることがほとんどなので、伏線を伏線と思わずに読み進めてしまうことも少なくありません。

けれどそのさりげない描写が、クライマックスで重要な意味に変化していくところが、伏線回収の醍醐味となります。

ささいな疑問にもすべて意味があったと分かれば、驚くしスッキリするよね

また、weblio辞書には伏線についてこのような説明が記載されていました。

まったく情報を与えられていない状態で物語の解決を見せられても、受け手は感情を揺さぶられない。しかし、伏線があれば、物語のさまざまな場面をつなぎ合わせて、結末に納得することが可能となる。

weblio辞書

ミステリーやサスペンスなど、犯人やトリックを自分で推理して読む場合、ある程度の情報が必要となってきます。

潜んでいる伏線に気を配り、その意味を考えて、予測を立てて読み進めていくのが、ミステリーやサスペンスの楽しみの一つです。

それにも関わらず、何の情報もなくいきなり「〇〇さんが犯人でした」と言われたところで、納得も出来ませんし、理解をするのも難しいでしょう。

かといって、情報が多すぎてしまうと、途中で展開が読めてしまうことがあります。

「自分の推理が間違っていなかった」と喜ぶ場合もありますが、ありきたりな展開では少しがっかりしてしまいますよね。

さりげなく張られた伏線を探したり、推理したり、伏線に気付かないまま読み進めたりと、楽しみ方は人それぞれです。

けれど、最後にすべてが明かされた時のワクワクとドキドキは、まさに驚きと感動そのもの。

その驚きと感動を読者に与えるために使われているのが、伏線回収という手法だということです。

ちなみに私は、推理小説を推理せずに読むタイプなので、9割の確率で伏線に気が付きません。

そして伏線回収の時に気が付いて、前に戻って読み返すことがほとんどです。

けれどだからこそ、伏線回収時の驚きと感動の大きさは、人一倍だと自信を持って言えます!

そこで、今まで私が出会った作品の中で、心の底から驚き、心の底から感動した、伏線回収がすごい作品についてこれからご紹介いたします。

伏線回収が気持ちいいおすすめ作品!

それではここで、私が今まで読んできた作品の中で、伏線回収が特にすごかったタイトルをご紹介します。

伏線回収系の作品はいくつも読んできましたが、今でも忘れられない衝撃を受けたのは、次の2つの作品です。

どちらも有名な作品のため、すでにご存知の方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、名前は知っているけどまだ読んだことが無いという方には、すぐにでも読んで頂きたい名作となっています。

その魅力についてとことんご紹介していきますので要チェックです!!

イニシエーション・ラブに勝てる衝撃は無い?!

タイトル:イニシエーション・ラブ
発行元:原書房
発行日:2004年4月
著者:乾くるみ

私が初めて「伏線回収の作品ってすごい」と衝撃を受けた作品です。

いくつものサイトで紹介されている「イニシエーション・ラブ」ですが、この作品はとにかく伏線回収がすごいの一言に尽きます。

最後の1ページで物語がすべてひっくり返る

絶対にラスト2行を最初に読まないでください

本の帯や各サイトのレビューでこのように紹介されています。

イニシエーション・ラブのすごいところは、本当にラスト1ページですべてがひっくり返るところです。

しかも、一番最後のページ、ラスト2行目にあるたった一言のセリフが、物語を大きく覆します。

ラスト2行を最初に読まないで、と言われていますが、冒頭から通して読んでいかないと意味を理解出来ない作りとなっています

この作品は、伏線回収が終わるまでは恋愛小説です。

1980年代後半。携帯電話も存在しなかった、どこか懐かしい昭和の雰囲気の中描かれる、とある男女の恋愛物語です。

正直に申し上げますが、恋愛小説が苦手な方は、最後まで読み進めるのにかなり苦労するかと思います。

実際に私もあまり恋愛小説は得意でなく、イニシエーション・ラブを読んでいる最中に三度ほど寝落ちしました。

知人に勧められて読み始めたのですが、読んでいる最中は「どこが面白いのか分からない」とげんなりしていた覚えがあります。

272ページに渡って二人の恋愛事情が描かれているから、恋愛小説が苦手な人には確かにつらいかもしれないね

しかしラストを迎え、伏線回収を終えると、途端にミステリー小説に早変わり。またはホラーと分類されてもおかしくない恐怖に包まれます。

そして、全272ページすべてに張り巡らされた伏線を、ラスト2行のたった一言ですべて回収してしまったことに、ただただ驚愕しました。

絶対に二度読みたくなる

映像化不可能!!

伏線がラスト2行で一気に回収されるため、答え合わせのためにもう一度読みたくなること間違いなしです。

私も当時、あんなに寝落ちしていたにも関わらず、夢中になって冒頭から読み直したという思い出があります。

物語の結末は、決して清々しいものではありませんが、今まで読んだ作品の中で、イニシエーション・ラブに勝る伏線と伏線回収には巡り合えていません。

ぜひこの衝撃をあなたにも感じて欲しいと思い、今回ご紹介させていただきます。

また伏線の特徴上、映像化は不可能だろうと長い間ささやかれていました。

しかし2015年に、映画界の巨匠・堤幸彦監督が映像化に踏み切り、原作ファンからも注目される話題作となりました。

「原作とは違うラスト」と紹介されていましたが、原作の特徴を再現するためには必要な演出だったと、実際に見て感じました。

松田翔太さん、前田敦子さんの演技がキャラにぴったりで、普通の恋愛映画として夢中になれるところも映画版の魅力ですね。

小説が苦手な方、恋愛小説が苦手な方でも、お二人の演技を楽しみながらイニシエーション・ラブの世界観を感じられるのでおすすめです。

ぜひ一度お手に取ってみてください。絶対に驚きます!!

暗殺教室は大人買いすべき名作品

タイトル:暗殺教室
発行元:集英社(週刊少年ジャンプ)
発行日:2012年7月~2016年3月
作者:松井優征

アニメ化や実写映画化を果たした暗殺教室は、物騒なタイトルに反して実はコミカルな内容です。

黄色いタコのような容姿をした謎の生物「殺せんせー」を、来年の3月までに暗殺しなければならない、3年E組の生徒達。

成績や素行不良で「エンドのE組」に落とされた生徒達にとって、自分の可能性を信じてくれる殺せんせーは、暗殺の標的であり、大切な「先生」になっていきます。

そんな「暗殺」をテーマにした学園コメディですが、実は1話の頃からずっと張り続けていた伏線があるのです。

回収されるのはなんと15巻。約2年半もかけて伏線を貼り続けてきたのだと分かった時は、鳥肌が止まりませんでした。

もともと松井優征さんは、前作の「魔人探偵脳噛ネウロ」でも「伏線がすごい」と評判になった作家さんです。

暗殺教室でもその腕を余すことなく発揮しているので、読んで損の無い作品だと断言できます。

また暗殺教室では、3年E組の1年間が描かれています。修学旅行や期末テスト、文化祭、そして「卒業」です。

暗殺教室で描かれている卒業は、涙せずにはいられない、号泣間違いなしのストーリーとなっています。

ここであえて「感動ストーリー」と表現しない理由は、ぜひあなた自身の目で確かめてみてください。

今思い出すだけでも胸がこみ上げてきます。何度読んでも泣けるお話です

ちなみに、普段はほとんど漫画を読まない私の母が、たまたま暗殺教室を勧められて読んでみたところ、見事にハマってしまい夢中で全巻読み終えたそうです。

3年E組の生徒達の成長、殺せんせーとの絆、そして涙無しには見ることが出来ない卒業。きっとあなたも夢中になること間違いなしです!!

暗殺教室はすでに完結しており、全21巻となっています。

全巻を一気に購入するには少し高額になってしまいますが、大人買いしてしまっても後悔しない作品です。

まずは1巻をぜひ読んでみてください。絶対続きが気になるはずですよ。

伏線回収が秀逸な小説をご紹介

私が今まで読んできた作品の中で、特に衝撃を受けた2つの作品についてご紹介しました。

しかし、他にも伏線が素晴らしい作品がありますので、ぜひご紹介させてください。

まずは小説が好きな読書家さんへおすすめしたい4つの作品です。

一度読み出したら止まらない!

実業之日本社

タイトル:仮面病棟
発行元:実業之日本社
発行日:2014年12月
著者:知念実希人

2020年3月に映画化を果たした「仮面病棟」は、現役医師である知念実希人さんが描く医療サスペンス×本格ミステリー作品です。

本屋さんで購入後、しばらくの間読まずに放置してしまっていたのですが、一度読み始めたら最後まで止まらずに読み切ってしまいました。

主人公は見習いの外科医で、当直のバイトを先輩と交換したある夜に事件が起こります。

ピエロの仮面をかぶった謎の男が、拳銃を持って病院へ侵入し、自分が発砲して傷つけた女性の治療を要求してきます。

そのまま病院に籠城し、院長を含めた数名の医療スタッフ、ピエロに連れられてきた怪我をした女性、そして入院患者64人が人質として監禁されてしまいました。

この作品の面白いところは、ピエロが事件を起こした動機を解き明かすことの他に、少しずつ判明してくる病院内の事情が、物語のカギとなっていく部分です。

作者が現役の医師ということもあり、病院内の描写が細かく描かれていて、リアリティ満載な内容となっています。

手に汗握る展開で、一気読みしてしまうこと間違いなしの作品です!

また、知念実希人さんの作品は、どれも伏線回収が秀逸で有名なタイトルばかり。

しかも、難しくなりがちな医療の専門知識も分かりやすく説明されていますし、肩に力を入れなくても読める優しい文章が特徴的です。

「仮面病棟」と同じ舞台を描く「時限病棟」、その他にも「優しい死神の飼い方」「屋上のテロリスト」などもおすすめの作品なので要チェックです。

葉桜の季節に君を想うということは映像化不可能?!

タイトル:葉桜の季節に君を想うということ
発行元:文藝春秋
発行日:2003年3月
著者:歌野昌午

本屋さんでたまたま手に取って購入した本ですが、ラストの伏線回収で驚愕しました。

イニシエーション・ラブと同じように、もう一度最初から読み直したくなるお話です。

また、イニシエーション・ラブも「映像化不可能」だと言われていましたが、この「葉桜の季節に君を想うということ」はさらに不可能な作品だと言えるでしょう。

内容は少々大人向きで、悪徳商法や麻薬がらみの殺人事件の調査をする、私立探偵の恋愛物語となります。

恋愛小説が苦手な私ですが、大学生の恋愛を描くイニシエーション・ラブとは違い、大人の恋の駆け引きが描かれているため楽しく読むことが出来ました。

伏線回収後の真実については賛否両論の意見があります。けれど思わず「そうきたか!」と叫んでしまうくらい、最後のどんでん返しが見事な作品です。

ただし、こちらの作品は伏線回収系というより、読者を騙す「叙述トリック」が使われています。

読者の思い込みや先入観を利用した、映像の無い「小説」だからこそ出来る手法です。

厳密に言えば伏線回収では無いため、トリックを自分で解き明かしたいという方には不向きな作品かもしれません。

とはいえ、ラストの衝撃は今でも忘れられないほど大きかったので、ぜひチェックしてみてくださいね。

温かい感動が得られる名作

タイトル:ナミヤ雑貨店の奇跡
発行元:角川書店
発行日:2012年3月
著者:東野圭吾

最後のどんでん返しだけが伏線回収じゃない!そう思わせてくれたのがこちらの「ナミヤ雑貨店の奇跡」です。

「白夜行」「手紙」「容疑者Xの献身」など、数々の大ヒット作品を生み出している東野圭吾さん。

彼の作品では、伏線を張り巡らせて最後に衝撃を与えるというものはあまり多くありません。

もし伏線を貼るとしても、物語のスパイス程度に利用していることが多い印象です。

そんな東野圭吾さんの作品の中では比較的珍しく、伏線が物語のカギとなる作品となっています。

過去と未来が手紙で繋がる不思議な雑貨屋さん、ナミヤ雑貨店を舞台にした短編集。

かと思いきや、クライマックスではそれぞれの話がすべて一つに繋がっていきます。

パズルがはまっていくみたいにどんどん繋がっていくから、読んでいてとってもわくわくしますよ!

生きていると、過去を悔やんだり、未来を嘆いたりして、息が詰まってしまうことがありますよね。

そんな時には「ナミヤ雑貨店の奇跡」をぜひ手に取ってみてください。

この本には「自分の何気ない行いが、誰かの生きる希望になっているかもしれない」と思わせてくれる力があります。

東野圭吾さんの作品はシリアスな描写が多く、手に汗握る展開になることが多いですが、ナミヤ雑貨店の奇跡では終始穏やかな雰囲気で物語が展開していきます。

ジャンルはミステリーとなっていますが、どちらかと言えばファンタジーに近いため、ミステリーが苦手な方からも好評な作品です。

「ちょっと疲れたな」と思った時にはぜひ、ナミヤ雑貨店まで足を運んでみてくださいね。

伏線回収系の漫画でおすすめな作品をご紹介

伏線回収が素晴らしいのは、何も小説だけではありません。

漫画にだって、伏線回収がすごい作品はたくさんあります!!

子供の頃から漫画が大好きだった私が、特に夢中になって読み進めた作品を揃えてみましたのでこれからご紹介していきます。

どれも有名で、一度はどこかで見かけたことのある作品かもしれませんが、まだ見ていない方はこれを機にぜひ手に取ってみてくださいね。

RAVE

講談社コミックプラス

タイトル:RAVE
発行元:講談社(週刊少年マガジン)
発行日:1999年~2005年
著者:真島ヒロ

私が覚えている限り、初めて「伏線」という手法に触れた作品です。

子供の頃に読んだものですが、今でもあの時の衝撃は忘れられません。

内容は王道の冒険ファンタジー。光の聖石レイヴを初代マスターであるシバから引き継いだハル・グローリーは、闇から世界を守るための旅に出ることになります。

私が子供の頃読んでいた作品なので、比較的古い作品ではありますが、複雑な設定は少なく、小学生でも楽しめる内容となっています。

冒険、仲間との絆、巨悪な敵との闘い、少しずつ明らかになっていく世界の真実など、ドキドキが止まらない面白い作品です。

大人になった今でも楽しめる内容なので、読んだことが無い方は、ご家族で一緒に読んでみてはいかがでしょうか。

また、とある重要キャラが伏線と関係してくるのですが、今でもインターネット上で語られるほど、大きな衝撃と感動をもたらす展開となっていきます。

ぜひ、どのキャラが伏線と関係があるのか、予想しながら読んでみてくださいね。

BLOODY MONDAY

タイトル:BLOODY MONDAY(ブラッディマンデイ)
発行元:講談社(週刊少年マガジン)
発行日:2007年~2012年
作者:龍門涼(原作) 恵広史(作画)

当時話題となり、ドラマ化を果たしたBLOODY MONDAYは、ラストの第3シーズンまで合わせると全23巻となります。

けれどまずは、第1シーズンの11巻までを一気に読み進めることをおすすめします。

そして、お時間がある時に読み始めてください。第1シーズンは特に、読み始めたら止まらなくなります。

私も当時11巻まで一気に揃えて読み始めたのですが、怒涛の展開で止まらなくなり徹夜した思い出があります。

ただし、こちらの作品は少年誌で掲載されていたのですが、内容がサスペンスとなっていて、過激な描写が少し多いところが難点です。

宗教団体によるテロ事件、細菌兵器、パンデミックなど、穏やかには読み進められない描写が多い為、苦手な方は注意が必要です。

しかし、登場人物達の裏切りの連続、ミスリード(誤解)を誘う描写、また張り巡らされた伏線と伏線回収など、ページをめくるたびに緊張感が高まり目が離せなくなります。

また、原作者の龍門涼さんはジャンルごとに名義を変えてらっしゃる方で、実は「金田一少年の事件簿」の原作者さんでもあります。

その他にも数多くの作品を生み出していて、どの作品にも秀逸な伏線やトリックが含まれています。

その中でも、BLOODY MONDAYは断トツの衝撃でした。あなたもぜひチェックしてみてくだい。

約束のネバーランド

タイトル:約束のネバーランド
発行元:集英社(週刊少年ジャンプ)
発行日:2016年8月~2020年6月
作者:白井カイトウ(原作) 出水ぽすか(作画)

こちらもアニメ化・実写映画化を果たした作品です。週刊少年ジャンプの中では珍しい、完全な「ダークファンタジー」のお話となっています。

作風は「進撃の巨人」と似ている印象です。「少年が憧れるストーリー」を掲載することが多かった少年ジャンプの中では「異例な作品だ」と当時話題になりました。

また、主人公が11歳の女の子であるところも、ジャンプ作品としては珍しいとされています。

そんな「約束のネバーランド」のすごいところは、単行本の表紙にも伏線を張っているところです。

もちろん作品のあらゆるところに伏線が張られていて、本編を読んでいるだけでも充分楽しむことが出来ます。

けれど、初めて表紙の絵の細工に気が付いた時には、そんな細かいところにまで伏線が張られていることに心の底から驚きました。

また、この作品はとても勢いのあるお話となっているため、可能な限り一気に読むことをおすすめします。

私が購入した時はまだ連載中だったため、新刊が出るたびに購入していたのですが、途切れ途切れに読んでいくと、何だかいまいち面白く感じられませんでした。

けれど、完結後に改めて1巻から読み通してみると、今まで途切れながら読んでいた新刊も、勢いのあるストーリーの一部として面白く読むことが出来ました。

全20巻ですので、読破には時間と体力が必要となりますが、お時間がある時にはぜひ一気に読み進めてみてください。

少年少女達が過酷な運命に立ち向かうために「脱獄」を目指す、緊張感あふれるストーリーです。

伏線やミスリードなど、細かいところにまで張られた細工をぜひお楽しみくださいね。

まとめ

  • 伏線とは「物事の解決方法を隠しつつほのめかし、結末へとつなげる手法」のこと
  • 伏線回収とは、伏線が意味することを作中で明らかにすることをいう
  • さりげなく張られた伏線が、終盤で大切な意味に変化するところが伏線回収の醍醐味
  • 伏線回収とは、読者に衝撃と感動を与えるための手法
  • 「イニシエーション・ラブ」は、伏線回収系の作品の中でも衝撃が大きいのでおすすめ
  • 小説だけではなく漫画にも、伏線回収がすごい作品がたくさんある

伏線回収系のお話が人気なのは、伏線の存在で物語に深みが出るところではないでしょうか。

伏線の意味を考え、自分なりの仮説を立てて、それが当たっているかどうか楽しみながら読むのも醍醐味の一つです。

または私のように、伏線にすっかり騙されたまま読み進めていき、結末で大きな衝撃を受ける読み方でももちろん楽しめますよ。

まだ伏線回収系のお話を読んだことが無い方にも、ぜひこの衝撃と感動を味わって頂きたいです。

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