子供をひざに乗せて一緒に本を読む時間はホッとして、とても幸せな時間ですよね。
しかし、家事や仕事に忙しくて読み聞かせができないことも多いのではないですか?
私も忙しくて読み聞かせをしなかったために、子供が大泣きして大変だったという友達の話をよく聞きます。
また、絵本は「子供の成長や教育に良い」や「頭がよくなる」と聞いたことがある人も多いでしょう。
絵本の読み聞かせをしなかったら、子供は勉強が嫌いになるのではと心配な人もおられると思います。
絵本の読み聞かせをする時間が無かったり、苦手なママはたくさんいます。
しかし、読み聞かせをしなかったからといって成績が悪くなることはありません!
では何故、読み聞かせが成績に関係すると言われているのか、今回はこの疑問について調べてみました。
子供の頃の読み聞かせは将来の学力と関係する?
中学生や高校生の子供をもつ親で、「わが子の国語の成績が悪いのは子供のころあまり読み聞かせをしなかったから?」と後悔される方もいます。
子供の成績に対して過去の自分の教育を責めてしまうお母さんも多いと思います。
読み聞かせと将来の学校の成績の関連はこのような研究結果がでています。
引用:リクルート
この結果だけ見ると読み聞かせをした方が、していない方と比べ将来の成績は良くなっていますね。
しかし、子供のころの読み聞かせと将来の成績の関連はまだはっきりと証明されていません!
読書をしているから子どもの学力が高い(因果関係)のではなく、あくまで学力が高い子どもが読書している(相関関係)にすぎない可能性がある
引用:リクルート
簡単に説明すると、たくさん読み聞かせをしたからといって将来の成績が良くなるとは限らないということです。
逆に読み聞かせをしなかったら必ず将来の成績が悪くなるということもありません。
私が学生の時、子供のころに読み聞かせをしてもらわず読書も一切せず、なぜか国語の成績が良い方がいました。
ちなみに私は子供のころ母にたくさん読み聞かせをしてもらいましたが、得意科目は国語より英語でした(笑)
しかし、読み聞かせには学校の成績以外にも子供の人間性などに関わる嬉しい効果がたくさんあります!
次からは読み聞かせの効果についてご紹介するので「良さそうだな」と感じたらあなたも読み聞かせを始めてみてはいかがでしょうか。
読み聞かせをしない親でも楽しく始めるコツ
読み聞かせをする時間がなかったり、「苦手だな」と感じるなど様々な理由で読み聞かせができない方がいます。
「どうして他のママのように読み聞かせができないのだろう」と悩んでいる友達が私の回りにもいました。
その友達はとても辛そうな顔をしていたのが印象的です。
読み聞かせをしないといけないと義務感からストレスになる人も多いと聞きます。
ストレスを感じている状態だと育児が辛くなりますよね。
少しでもストレスが減り、楽しく読み聞かせができる方法をご紹介します!
あなたの心が少しでも軽くなると嬉しいです。
読み聞かせがストレスにならないポイント
子供は敏感に親の心を感じ取っています。
親が読み聞かせをストレスに感じると、子供も絵本が嫌いになることがあります。
子供が楽しみたいと思っているのに、親のストレスで絵本嫌いになってしまうと本末転倒です。
せっかくの読み聞かせの時間を少しでもストレスなく過ごせるポイントをまとめました。
- 一緒に楽しむ
- 話の短い絵本を用意する
- 少しずつ習慣化する
まずは、「絵本の読み聞かせは楽しむもの」と思うことが大切です。
親が楽しむことで、子供に絵本の楽しさが伝わりますよ♪
どうしても絵本が楽しいと思えない時があるの
そのような時は、絵本から一度離れることもおすすめです。
絵本以外に、親子で楽しめる遊びを探しましょう!
次に、短い物語の絵本からスタートすることもポイントです。
読み聞かせのことを調べると「15分以上しています」や「毎日30分くらいしています」などの声もみられます。
しかし、人と比べるとプレッシャーになりませんか?
私も昔はよく人と比べていたタイプだったので、このプレッシャーとストレスはよくわかります。
まずは、自分のペースで読み聞かせにチャレンジしてみましょう!
1冊5分だけでも良いのでまずは慣れることが大切です。
毎日でなく3日に1回と決めて読み聞かせをすることで負担が減ったという人もいます。
その後、読み聞かせに慣れ毎日の習慣になったとのことですよ。
読み聞かせが好きになったきっかけは「親である自分自身が好きになる絵本ができた」というパターンもあります。
絵本にはミッフィーやノンタン、こぐまちゃんなどのかわいいキャラクターがたくさん出てきます。
親である自分が好きなキャラクターを見つけるのも楽しいかもしれませんね♪
余談ですが、私が小さい頃はノンタンの絵本がたくさん家にありました。
私の母が好きなキャラクターはノンタンだったのかもしれません(笑)
読み聞かせが楽しくなる絵本の種類
それでも「読み聞かせは大変」と感じてるママもいるのではないでしょうか?
子供が集中してくれないから、読み聞かせは好きではないのよね
感情を込めて読むのが苦手、子供が真剣に聞いてくれないなど苦手な理由はたくさんあります。
私の友達も「普段、自分自身が本を読まないから読み聞かせが好きではない」と言っていました。
また私は甥っ子と絵本を読んでいたら、どんどんページをめっくてしまい集中してくれなかったことがあります。
読み聞かせは本当に大変なことなんですよね。
そこで、読み聞かせが苦手だと感じているママにおすすめの絵本の種類を調べました。
【童謡絵本】
童謡の歌詞とイラストが一緒になった絵本です。
童謡絵本なら、子供と一緒に歌いながら楽しく読み聞かせをすることができます。
【文字のない絵本】
文章がなく、絵のみで表現されたシンプルな絵本です。
自分でストーリーや絵本の世界を想像しながら楽しむことができます。
また子供と一緒に考えたり、話をしながら読むことができるので親子のコミュニケーションもしっかり取れますね。
【仕掛け絵本】
絵本の仕掛けを引っ張ったり、めくったりしながら楽しむことができる絵本です。
様々な仕掛けを一緒に動かしたり、喜んだりすることで一方的な読み聞かせでなく、一体感を得ることができます。
このように絵本でも様々な種類があることがわかりました。
私も「絵本」というひとくくりでずっと見ていたので、そのような種類があるのだな、と改めて知りました。
きっと子供の性格や好みにぴったりあった絵本の種類があるでしょう。
また、絵本は年齢にあったものを選ぶ必要があります。
次の章では、年齢別に合った絵本を選ぶポイントをまとめました。
読み聞かせの絵本を選ぶポイント
少しずつ読み聞かせにも慣れ、「子供のために絵本を買い揃えてあげよう」と思い始めた人もいるかもしれません。
本屋行ってみたら、絵本がたくさんあって選べない!!
絵本にはそれぞれの年齢に合ったものがあります。
子供に合った絵本を選ばないと、親であるあなたも子供もストレスを感じる可能性があります。
今回は、年齢別に選び方のポイントをまとめてみました。
0歳から1歳の子供に向けての絵本
ママやパパなど身近な人と楽しさを共有し、愛着を形成していく時期ですね。
これからの成長の土台を作っていく大切な年齢なので、一緒に楽しむようにしましょう。
【身の回りの物が本物のようにしっかりと描かれた絵本】
まずは、子供の身の回りの物が描かれた絵本です。
自分が知っている物や、生活の中で使っている物が本物そっくりに描かれていると、子供の物の認識に役立ちます。
食べ物や乗り物、動物などを題材にしている絵本が良いでしょう。
この「くだもの」という絵本も、まるで本物のようなみずみずしさを感じることができる絵本です。
とても綺麗な絵で私も感動しました。きっと、あなたも子供も一緒に夢中になって読むことができるでしょう。
【擬音語(ブーブー、わんわんなど)の簡単な音の繰り返しのある絵本】
簡単な音の繰り返しは、耳に心地よく安心感を与えます。
音の響きやリズムを楽しみながら、子供が言葉に興味を持つきっかけになるでしょう。
こちらの「ころころころ」はいくつもの丸い玉が鮮やかな色で描かれています。
目で玉の動きや彩りを感じ、耳で音の繰り返しを感じながら絵本の世界を楽しむことができるでしょう。
【親子で遊びを楽しむことができる絵本】
絵本を通して遊びを楽しめるものもおすすめです。
遊びを楽しむ絵本は、読み聞かせの最初の1歩として人気の絵本です。
この「いないいないばあ」はあなたも知っている絵本かもしれません。
私も子供のいる友達の家にあったので、一緒に読んだ記憶があります。
50年以上愛されており、日本で一番売れている絵本と言われています。
2020年には累計700万冊売れた大ベストセラーの絵本です。
いないいないばあと語りかけ、あなたも子供も笑顔になり、一緒に楽しむことで信頼関係を深めるきっかけとなります。
2歳から3歳の子供に向けての絵本
日常生活の体験が少しずつ積み重なり、兄弟や友達などの関心も強くなる時期です。
毎日の生活に寄り添った内容や、感情移入できる物語の絵本がおすすめです。
【日常生活を描いた絵本】
食事や着替え、睡眠などの身近な生活をテーマにした絵本は子供が興味を持ちやすいでしょう。
そのため、絵本の主人公に重ねて共感を得ることができます。
この「ねないこだれだ」も長く愛されている絵本の1冊ですね。
少し怖いかもと思われるかもしれませんが、一度見たら何度も読みたくなるドキドキ感があります。
シンプルな貼り絵と独特のストーリーで楽しみながら読むことができる絵本です。
【繰り返しの絵本】
言葉から物語の世界がイメージしやすく、繰り返しの中で想像力を膨らませることできます。
物語の中に安定した繰り返しがあることで、安心感を持つことができます。
ロシアの童話から生まれた「おおきなかぶ」の絵本です。
私もこの絵本を持っており、ボロボロになるまで読みました。
「うんとこどっこいしょ」という掛け声も印象的で、子供と一緒に楽しむことができる絵本ですね♪
【絵と文がぴったりと合う絵本】
耳から聞こえる言葉と、目で見る絵がずれていると、物語の中に入ることができません。
絵と文がお互いに相乗効果を生み出している作品は、登場人物の気持ちになって物語の世界に入れる安心感があります。
この「ぐりとぐら」のシリーズも人気ですよね!
この絵本に出てくるカステラを食べてみたいと思った人もたくさんいるはずです。
可愛らしい絵も魅力的で、子供も夢中になる絵本です。
4歳から5歳の子供に向けての絵本
子供の自己主張が強くなり、好みがはっきりしてきて、絵本選びが難しくなってくる年齢です。
また、少しずつ複雑で長い物語を楽しむことができるようになるのでチャレンジしていきましょう。
【長年親しまれている絵本】
何十年もわたって愛されている絵本を選んでみましょう。
世代を越こえて愛されているので、一緒に読んでいたらあなたも懐かしい気持ちになるでしょう。
この「ぐるんぱのようちえん」は、私も表紙の絵は知っているけれど物語は知らない絵本でした。
甥っ子と一緒に読んでいると、「こんな話だったんだ!」と一緒に楽しん読むことができました。
大きなビスケットや、お皿や靴など、ワクワクする絵も魅力の1つです。
【冒険など夢のある絵本】
非日常的な物語は「どんな展開になるのだろう」とワクワクしながら読むことができます。
想像力を膨らまし、独自の世界を楽しみことができます。
この「11ぴきのねこふくろのなか」の絵本も人気のシリーズの1冊ですね。
私はこのシリーズの絵本を読んだことがありませんでしたが、まず可愛らしい絵が魅力的だなと感じました。
この物語は、11匹のねこたちが大冒険をする様子をユーモアたっぷりに描かれています。
最後は親子でケラケラと笑いながら、読み終わることができる1冊です。
【長い物語の絵本】
小学校入学くらいの頃になると、毎日少しずつ読むことができる絵本もおすすめです。
「今日はここまで」と途中で話を中断することで、子供が続きを想像し楽しむことができます。
「エルマーのぼうけん」も読んだことがある人が多い絵本なのではないですか?
この絵本はアメリカで毎年最もすぐれた児童文学作品の与えられるニューベリー賞を受賞した作品です。
文章はもちろん、挿し絵がとても綺麗で本の世界観に引き込まれていきます。
まとめ
- 読み聞かせをしなかったからといって、成績が悪くなるとは限らない
- 読み聞かせには5つの効果がある
- 読み聞かせをする効果的なポイントは「表紙から裏表紙まで読む」「同じ本は何度読んでもよい」「読んだあとに感想を聞かない」
- 読み聞かせが苦手な人は「一緒に楽しむ」「話の短い絵本を用意する」「少しずつ習慣化する」ことがポイント
- 読み聞かせが苦手な人には童謡絵本や字のない絵本、仕掛け絵本がおすすめ
- 0歳~1歳、2歳~3歳、4歳~5歳とそれぞれの年齢に合った絵本を選ぶ
読み聞かせは子供の将来の成績と直接は関連しませんが、たくさんのメリットがあることがわかりました。
しかし、中には読み聞かせが苦手な人や義務感からストレスに感じる人もたくさんいます。
無理のない範囲で、少しずつ絵本の読み聞かせを楽しんでもらえれば良いなと思います。
たくさんの絵本を通して、素敵な親子の思い出をいっぱい作ってくださいね♪