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絵本のうさぎに親子で一緒に癒されよう!現役司書が人気の8冊を紹介

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うさぎの登場する絵本は、昔話から名作絵本、近年の人気作まで幅広く発売されており、親子で一緒に楽しむのがおすすめです。

動物園のふれあいコーナーや、保育園や小学校でも飼育されていることが多いうさぎは、子どもたちにとって身近な動物なのではないでしょうか。

小学校司書として図書室で働いていると、「うさぎの本ない?」と聞かれることが多くあります。

可愛らしい目と、長い耳は、子どもだけでなく、大人をも虜にしてしまいますよね。

この記事では、現役学校司書の私が、親子で読むのにおすすめのうさぎが登場する絵本をご紹介します♪

読み聞かせにおすすめの絵本や、大人にも読んでもらいたい絵本を紹介するので、ぜひ参考にしてくださいね。

可愛らしいうさぎの姿に癒されながら、お子さんと一緒にうさぎの絵本を楽しみましょう♪

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絵本にうさぎが出てくる物語は親子の会話に役立つ

うさぎが登場する絵本は、昔話から海外のものまで数多くあり、親子のコミュニケーションのきっかけになります。

最近では、読むだけでなく、探し絵の要素があるものや、料理のレシピがついているものまで、様々な楽しみ方ができる絵本が発売されていますよ。

この記事で紹介するおすすめ絵本
  • 『わたしのワンピース』 文・絵 にしまきかやこ
  • 『どうぞのいす』 作 香山美子/絵 柿本幸造 
  • 『うさぎマンション』 作 のはなはるか
  • 『いつつごうさぎ』シリーズ 作 まつおりかこ
  • 『うさぎのおうち』 作 マーガレット・ワイズ・ブラウン/絵 ガース・ウィリアムズ
  • 『しろいうさぎとくろいうさぎ』 文・絵 ガース・ウィリアムズ
  • 『イソップえほん ウサギとカメ』 文 蜂飼耳/絵 たしろちさと
  • 『ビロードのうさぎ』 原作 マージェリィ・ウィリアムズ/絵・抄訳 酒井駒子

私の母は保育士だったのですが、幼少期に自宅にはたくさんの絵本があり、毎日のように読み聞かせをしてもらっていました。

そこで出会った絵本もうさぎが登場するものが多く、親子で一緒に楽しんだのを記憶しています。

うさぎは子どもにとって、とても身近な生き物ですし、何より姿かたちが本当に愛らしいので、絵本の登場人物としても魅力的です。

フルタイムで働いていて、毎日忙しくしていた母と、ゆっくり絵本を読む時間は、小さい私にとって、とても大切な時間でした。

また、読み聞かせは、子どもだけでなく、親にとっても、ストレス軽減などの良い効果が期待できるといわれていますよ。

次からは、親子で楽しめるうさぎの絵本をご紹介しますので、ぜひ参考にしてくださいね!!

夢いっぱいの想像力膨らむ名作!!わたしのワンピース

引用 『わたしのワンピース』 絵・文 にしまきかやこ/こぐま社

幼児期の読み聞かせにぜひおすすめしたいのが、『わたしのワンピース』です。

1969年の刊行以来、数多くの子どもたちに愛されており、私も幼少期に何度も母に読み聞かせしてもらいました。

読み聞かせの所要時間は3分程度と短いお話なので、「読み聞かせは苦手」という保護者の方にもおすすめです。

こぐま社のホームページでは、対象年齢は3歳からと記載されていますが、文章が短くリズミカルなので、1歳頃のお子さんも飽きずに楽しめます。

「次のページではどんな模様になるんだろう?」と、子どもたちは想像しながら楽しむので、ゆっくりと読んであげてくださいね。

『わたしのワンピース』あらすじ

空から降ってきた白い布で、ミシンカタカタ、うさぎはワンピースを作ります。

作ったワンピースを着て、ララランロロロン、うさぎが花畑へ出かけると・・・あら不思議、ワンピースもお花の模様になりました。

その後も雨が降ったら雨模様に、夕暮れ時には夕焼け模様に、最後はなんの模様になるでしょう?

読み終わった後に、それぞれの好きなワンピースをお絵描きしても楽しいですよ♪

幼い頃にぜひ1度は触れてほしい、夢いっぱいの物語です。

思いやりの心を育むどうぞのいすもおすすめ

幼児期の読み聞かせには、思いやりの心を育める『どうぞのいす』もおすすめです。

繰り返しが多い物語の形をとっているため、小さい子どもたちもリラックスしながら楽しめますよ♪

うさぎさんが野原の木の下に置いた「どうぞのいす」に、通りかかったろばさんがカゴいっぱいのどんぐりを置くことから物語始まります。

動物たちが次々と登場し、「どうぞのいす」に置いてある食べ物を食べては、後の人のために代わりの食べ物を「どうぞ」と置いて行くのです。

心優しい動物たちの「どうぞ」という思いやりの気持ちが、柔らかく温かみのある絵と共に描かれています。

小学生への読み聞かせでも、次はどんな動物が出てくるのか、どんな食べ物を「どうぞ」と置いて行くのか、盛り上がりますよ♪

「どうぞ」という言葉を覚え始めた小さいお子さんにも、ぜひ読んでもらいたい絵本です。

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大人気うさぎマンションは探し絵も楽しめる

引用 『うさぎマンション』 作 のはなはるか/くもん出版

お話だけでなく、探し絵も楽しめるのが、『うさぎマンション』という絵本です。

『ミッケ!』や『ウォーリーをさがせ』など、探し絵絵本は子どもたちに大人気ですよね。

『うさぎマンション』は、見開きにマンションの25の部屋がすべて描かれているので、探し絵の要素も楽しめますよ。

画家うさぎやマジシャンうさぎ、大工うさぎやバレリーナうさぎと、住人たちも個性豊かな顔ぶれです。

探し絵絵本は楽しいですが、徐々に本を読む力もつけてほしい学校司書としては、物語を読んでもらいたい気持ちがあるのです。

そんな時に、探し絵と物語の両方が楽しめるこの絵本は、魅力がたっぷりだなと感じました!!

『うさぎマンション』あらすじ

うさぎマンションは5階建て24戸のお部屋にいろんなうさぎが暮らしています。

ある日、うさぎマンションの一室に新しいうさぎの家族が引っ越してきます。

新しい家族がお部屋作りを進めている中、他の住人たちは何やら作ったり練習したり・・・。

最後は屋上で、新しい家族の引っ越しお祝いパーティーです!!

この絵本を読んだことがなかったので、先日、図書館に探しに行ったところ、どの図書館でも貸出中で、その人気ぶりに驚きました!!

何度もページを行ったり来たりする楽しさがあり、親子で盛り上がりそうな1冊ですね♪

いつつごうさぎシリーズを読んで親子でお菓子作り♪

引用 『いつつごうさぎのきっさてん』 作 まつおりかこ/岩崎書店

可愛らしい、いつつごうさぎが主人公の『いつつごうさぎ』シリーズは、絵本に登場するお菓子のレシピが巻末に掲載されています。

親子で絵本を楽しんだ後に、お話の中のお菓子を一緒に作ったら素敵な思い出になりそうですよね♪

物語を読むだけで終わらせず、実体験にすると、子どもたちの興味の幅もぐんぐん広がりますよ。

文章も長すぎず短すぎず、3歳頃から読むのにちょうどいい絵本だと感じました。

『いつつごうさぎ』シリーズは、現在3作発売されており、シリーズで累計売上20万部という大人気シリーズです。

『いつつごうさぎ』シリーズ紹介
  • いつつごうさぎのきっさてん(ももいろくまちゃんケーキのレシピ付き)
  • いつつごうさぎとうみのほうせき(うみのほうせきパンナコッタのレシピ付き)
  • いつつごうさぎとゆきのもり(しろいぬくんのゆきのけっしょうメレンゲケーキのレシピ付き)

春、夏、冬のお話があるので、季節ごとに楽しめるのも魅力的です!!

岩崎書店の特集サイトでは、可愛いいつつごうさぎたちの塗り絵や着せ替え人形のダウンロードもできるので、ぜひチェックしてくださいね!!

海外絵本ではうさぎのおうちが春の読み聞かせに最適

引用 『うさぎのおうち』 文 マーガレット・ワイズ・ブラウン/絵 ガース・ウィリアムズ/訳 松井 るり子/ほるぷ出版

海外の絵本では、『うさぎのおうち』という春にぴったりな絵本が読み聞かせにおすすめです。

『うさぎのおうち』は、本物の生き物のような写実的な絵が魅力の一つになっています。

表紙のうさぎからも、ふわふわな手触りが感じられますよね♪

うさぎだけでなく、様々な生き物が出てくるので、生き物が好きなお子さんにはぴったりな一冊です。

文章は短くシンプルで、2歳頃から楽しめる絵本ですが、美しい言葉ばかりなので、大人も読んでいて癒されますよ。

あらすじ『うさぎのおうち』

春の訪れを感じる日差しの暖かい日、こうさぎは自分の家を探しに出かけます。

コマドリのおうちも、カエルのおうちも、飛べないし泳げないこうさぎには住めません。

野原を駆け回って、こうさぎがようやく見つけたおうちとは・・・?

大人になると、春の訪れを気温以外で感じることって、なかなかなくなってしまいますよね。

春は生き物や植物が動き始める季節です。そんな春の訪れを、子どもたちにはめいっぱい感じてほしいなと思います。

自然いっぱいのこの絵本を読んでから、ぜひ、お子さんと一緒に春を探しに出かけてみてくださいね♪

リアルな表情が魅力的♪しろいうさぎとくろいうさぎ

引用 『しろいうさぎとくろいうさぎ』 文・絵 ガース・ウィリアムズ/訳 松岡享子/福音館書店

『うさぎのおうち』の絵を担当しているガース・ウィリアムズの書いた『しろいうさぎとくろいうさぎ』も、海外絵本の有名な作品です。

対象年齢は4歳からと、子どもにも人気の絵本ですが、個人的にはかなり大人向けなのでは?と思います。

大切な人とずっと一緒にいられるかという不安や、一緒にいたいという願いが込められているような一冊です。

大人になってから久々に読んで、思わず涙してしまいました・・・。

2匹のうさぎのリアルな表情も、愛らしくて魅力的です。

結婚のお祝いにもおすすめの絵本なので、気になる方は、こちらもチェックしてくださいね。

蜂飼耳さんのウサギとカメはほのぼのとした結末が魅力

引用 『イソップえほん ウサギとカメ』 文 蜂飼耳/絵 たしろちさと/岩崎書店

イソップ物語の『ウサギとカメ』は様々な絵本がありますが、中でも岩崎書店から発売されている蜂飼耳(はちかいみみ)さんが書かれたものがおすすめです。

ウサギとカメがかけっこで競争して、ウサギが居眠りしている間にカメに追い越されてしまうという、元の物語はそのまま、少しほのぼのとしたラストが加えられています。

イソップ物語は、紀元前6世紀頃、古代ギリシアの奴隷・アイソーポスが語ったと言われている物語で、その物語には教訓や風刺が込められているものばかりです。

『ウサギとカメ』の教訓は、コツコツと真面目に努力することの大切さや、優れた資質も油断すると役に立たない、といったところでしょうか。

『ウサギとカメ』のウサギは、意地悪に描かれているものも多いのですが、この絵本のウサギは敗北を潔く認め、勝利したカメを称えます。

イソップ物語のような、昔から語り伝えられている物語をアレンジすることは、賛否両論があるのも事実です。

しかし、小さい子どもの入り口としては、このくらい柔らかい内容にされているものでも良いのかなと、私は思っています。

蜂飼耳さんのイソップえほんは他にも、『北風と太陽』や『ライオンとネズミ』、『金の斧』、『アリとキリギリス』など10冊が発売されています。

わかりやすく、面白く、しかし大切なことを伝えてくれるイソップ物語を、子どものうちに沢山読むのがおすすめですよ♪

冬に読みたい子どもべやのまほうの物語

子どもだけでなく、大人にもぜひ読んでもらいたいのが、『ビロードのうさぎ』です。

あなたは、小さい頃に大切にしていたぬいぐるみや、お人形がいつの間にかどこかにいってしまった・・・という経験はありませんか?

この絵本を読んで、私にも大切なお友達のようなぬいぐるみがいたことを思い出しました。

きっと誰もが経験しているであろう、おもちゃとのお別れを描いた絵本です。

クリスマスのお話なので、冬に読むのにぴったりですよ♪

あらすじ『ビロードのうさぎ』

ぼうやはクリスマスに、ビロードでできたうさぎのぬいぐるみをもらいます。

子供部屋の隅で暮らし始めたうさぎはある時、他のおもちゃから「心から愛されたおもちゃはほんとうのものになれる」という子ども部屋の魔法を教えてもらいました。

やがて、ぼうやとうさぎはかけがえのない友達になりますが、ぼうやが病気になったのをきっかけに、うさぎに転機が訪れます。

「ほんとうのものになれる」と信じたビロードのうさぎは、果たして・・・?

この『ビロードのうさぎ』は、マージェリィ・ウィリアムズによる『The Velveteen Rabbit』が原作の物語です。

日本では2002年に石井桃子さんの訳の『ビロードうさぎ』が童話館出版から発売されました。

しかし、そちらの本は、絵本というよりも、挿絵の多い読み物といった感じで、読み聞かせするには長すぎる印象だったのです。

その後、2007年に酒井駒子さんの抄訳で発売された絵本『ビロードのうさぎ』は、物語のエッセンスはそのまま、文章が少なくなっているので、読み聞かせも可能ですよ。

著:マージェリィ・W. ビアンコ, イラスト:酒井 駒子, 翻訳:酒井 駒子
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この絵本は、月刊「MOE」(白泉社)2007年絵本ベスト30や「この絵本が好き!2008年版(平凡社)」の2007年国内絵本で第1位になっています。

誰もが経験するお気に入りのおもちゃとのお別れ。読み聞かせでは、3、4年生も静かに聞いてくれましたよ。

子どもべやの魔法を信じたくなる、心に残る1冊なので、ぜひ読んでみてくださいね。

まとめ

  • うさぎの登場する絵本は、昔話から長く愛される名作、最近の人気作まで幅広く、親子のコミュニケーションのきっかけになる。
  • 幼児期の読み聞かせには、想像力膨らむ『わたしのワンピース』や、思いやりの心を育む『どうぞのいす』がおすすめ。
  • 探し絵要素のある人気作『うさぎマンション』や、料理のレシピがついている『いつつごうさぎ』シリーズは、物語だけではない楽しみ方がある。
  • 海外絵本では、春を感じる『うさぎのおうち』が生き物が好きな子どもに人気。また、『しろいうさぎとくろいうさぎ』は大人が読んでも、心打たれる名作。
  • 教訓も込められているイソップ童話の『ウサギとカメ』は、岩崎書店から発売されている蜂飼耳さんの絵本が、ほのぼのとしたラストでおすすめ。
  • お気に入りのおもちゃとの別れを描いた『ビロードのうさぎ』は、共感できるストーリーで、大人にも子どもにも1度は読んでほしい1冊。

ふわふわと愛らしい姿のうさぎは、絵本の登場人物としても魅力的ですね。

最近の絵本は、読むだけでなく、探し絵ができたり、料理のレシピが付いていたりと、楽しみ方も多彩になっています。

親子で絵本を読む時間は、子どもにとっても、親にとっても、大切な時間になること間違いなしです!!

私は今でも母と読んだ本の話で盛り上がりますが、これも幼い頃から一緒に絵本を読んでいた習慣があったからこそかなと思います。

絵本をきっかけに、親子の絆をさらに深めて、素敵な思い出をたくさん作ってくださいね♪