寝る前の絵本はダメではなくむしろおすすめですが、絵本選びのコツが重要な鍵になります。
朝に読むほうが記憶に残りやすいという見解もあるようですが、寝る前に読むと親子ともにリラックスした状態で不安やストレスからも解放されます。
「寝る前の絵本はいいのかダメなのかどっちだろう?」と疑問に思っている方は安心して読んであげましょう。
わたしは子どもが2歳の頃から寝る前に絵本を読んでいます。
わずか5分や10分ですが、今では本を読む習慣が身に付き子どもが図書館に進んで行くようになりました。
また自分で時間を見つけて読書する姿を見ると、寝る前の読み聞かせは結果的に大成功だったと感じます。
寝る前の絵本がダメだと言われる理由やプラスの効果、おすすめの絵本、体験を通して得たことや感じたことなどを紹介します。
寝る前の絵本がダメなのは選び方が原因!ポイントを紹介
「寝る前の絵本はダメなのかな?」という疑問をお持ちの方は、ポイントを押さえることで安心して絵本を読めるようになりますよ。
ではなぜダメだと言われることがあるのでしょうか。
その理由は、選ぶ絵本のポイントを間違えると眠れなくなるなど入眠に支障が出る可能性があるからです。
また、絵本は寝る前よりも朝読むほうが良いという見解もあるようですがわたしはそうは思いません。
数年実践するうちに、子どもが読書好きになったからです。
自分から「図書館に行こう!」と言ってくれるようにもなりました。
メリットやデメリットを理解した上で、ポイントを押さえて寝る前の絵本を積極的に取り入れていきましょう。
そうは言っても、どんな絵本を選べばいいのか迷う人もいるでしょう。
ここではわたしが毎日寝る前に絵本を読み聞かせて気付いたことをまとめてみました。
絵本を選ぶにあたり気を付けておきたい要点をお伝えするので、参考にしてくださいね。
選んであげたい絵本のポイントは5つ
寝る前に選びたい絵本のポイントはこちらです。
・短かくて分かりやすい内容
・睡眠につながるストーリー
・絵が多くて文字が少ないもの
・詩で書かれているもの
・オノマトペの絵本
実際に子どもを見ていると、短い絵本や詩で書かれたものなど短時間で終わるものを選ぶ傾向があります。
ちょうど眠くなる時間帯なので、簡単にさくっと終わるような絵本を自然に選んでいるように感じました。
またオノマトペの絵本は心地良いリズムを感じるようで、読んだ後はすっと寝てくれますよ。
睡眠につながるストーリーも子どもの入眠につながるおすすめポイントです。
布団の中で一緒に絵本を読む時間は、至福のときですね。
スキンシップと絵本の効果で幸せな夢の続きが見られそうです。
選んではいけない絵本のポイントは4つ
次は逆に、寝る前にはおすすめできない絵本のポイントです。
・長いストーリー
・しかけのある絵本
・冒険ものや興奮してしまうもの
・楽しく歌える絵本
しかけのある絵本や歌える絵本は楽しい気持ちが大きくなるので、寝る前にはあまりおすすめできません。
また長いお話や冒険ものなどわくわくするものも避けましょう。
わたしは子どもが3歳~4歳くらいの頃、しかけのある絵本や歌える絵本を寝る前によく読んでいました。
歌いながら読むのが好きな子だったので毎回歌っていましたが、歌うと体が目覚めてしまうのか「あれ?寝てくれない?」と感じたことが何度もありました。
「もう一回歌おう!」とリクエストされた記憶があります。
寝る前なのに、余計興奮させてしまった!と後悔しました。
寝る前の絵本を賢く選ぶことで、子どもが眠りにつきやすいかそうでないかが変わってきます。
ポイントを理解すると、絵本を選ぶ判断基準が明確になりますね。
寝る前の絵本はリラックス効果などプラスの要素が多い
寝る前の絵本を読むことで、子どもはリラックスなどたくさん良い影響を受けます。
以下にどんな効果があるのかをまとめてみました。
・リラックス効果
・睡眠の質の向上
・豊かな想像力が育まれる
・心の成長を促す
・世界が広がるきっかけになる
・親子の時間が増える
・不安やストレスが解消される
・本が好きになる
ここで挙げただけでもこんなにたくさんの効果がありますね。
絵本から得られるものは計り知れず、子どもの健やかな睡眠や成長のためにも進んで取り入れたいことが分かります。
これだけを見れば「毎日寝る前に絵本を読んであげたい!」と思うかもしれませんが、親がその気でも子どもが乗り気でないときがありますよね。
そんなときは無理に読むのはやめましょう。
兄弟で夢中になって遊んでいるときは絵本に見向きもしません。
そのときどきの判断が大切ですね。
我が家は寝かしつけ直前になっても絵本を読む気分でなければ読みません。
大事なことは、子どもが「絵本を読みたい」という気持ちがあるかどうかです。
読み聞かせを数年続けてきてよかったと思う最大の理由は、子どもも大人もあたたかくて幸せな時間を過ごせることです。
この時間を毎日過ごすことで自己肯定感を高めることにもつながり、子どもに良い影響をもたらします。
毎日数分から数十分でいいので積極的に取り入れていきたいですね。
おすすめの絵本とおすすめしない絵本を紹介
寝る前に読む絵本にはおすすめの絵本とそうでない絵本があります。
我が家では読み聞かせが習慣となっているので、子どもたちは「今日はこれが読みたいな」と自分から持ってきてくれます。
こちらが言わなくてもその日読む絵本を選んでいる姿を見るだけで、寝る前の読み聞かせをやってきてよかったと思います。
そして数年続けてきて、寝る前に読んであげたい絵本とそうでない絵本があることが分かりました。
ここではそれぞれ紹介していくので、気になる一冊を見つけてぜひ読んでみてくださいね。
寝る前に子どもに読んであげたい絵本3選
実はたくさんあるのですが、その中でも特にお気に入りの3冊を紹介します。
最初の1冊は、2歳~3歳頃によく読んでいた絵本です。
「もこ もこもこ」谷川俊太郎 作:元永定正 絵 文研出版
深く考えずにリズムの良さや絵のかわいらしさ、その世界感を丸ごと楽しめます。
谷川俊太郎さんの人気作であり、何度読んでもほっこりとした優しい余韻に包まれます。
オノマトペの響きが心地良く、よく選んでいた絵本です。
続いてのおすすめ絵本はかわいいうさぎさんが登場します。
「だいすき ぎゅっ ぎゅっ」フィリス・ゲイシャイトー ぶん,ミム・グリーン ぶん,デイヴィッド・ウォーカー え,福本友美子 やく 岩崎書店
うさぎの親子がさまざまなシーンでぎゅっと抱き合う幸せいっぱいの絵本です。
読んだ後は、子どもをぎゅっと抱きしめてから寝たくなります。
幸せ溢れる1冊なので親子の時間にぴったりですよ。
最後におすすめする絵本は、とても有名なシリーズものからの1冊です。
「そらまめくんのベット」なかやま みわ さく・え 福音館書店
何度も何度も、数えきれないほど読み聞かせてきた絵本です。
4歳くらいから読み始め、6歳になった今でも読んでいます。
そらまめくんのふかふかのベットは見ているだけで癒されますよ。
寝る前に読むと幸せな夢を見れる、そんな1冊であり子どもが大好きな絵本です。
紹介した絵本はぜひ読んで欲しい3冊です。
寝る前にはピッタリのものばかりですよ。
寝る前には控えたほうがいい絵本2選
絵本の内容が面白くてわくわくするあまり、眠れなくなる可能性があるものは寝る前にはおすすめできません。
寝る前以外であれば楽しめる絵本も、時と場合によっては逆効果になる可能性があるので注意したいですね。
入眠前を考えると控えたほうがいいと感じる絵本はこちらです。
冨山房:「3びきのかわいいオオカミ」E.トリビザス 文/H.オクセンバリー 絵/こだまともこ 訳
「3びきのこぶた」のお話と似ているようで少しひねりを加えたお話です。
この絵本を読んでしまうと、わたしの子どもは大爆笑をして眠ってくれません。
「絵本てこんなに笑えるの?」と驚くほど大喜びで見るので、目が冴えてしまい眠れなくなるようです。
しかし寝る前でなければ、ぜひ読んで欲しい1冊です。
興奮して眠れなくなると困りますね。
続いての絵本は真っ赤なボタンが表紙のこちらです。
参加型絵本で「ダメと言われると押したくなる」という子どもの好奇心を刺激する1冊です。
わたしの子どもは小学校1年生ですが、読み始めると人差し指をスタンバイしてページをめくった瞬間夢中でボタンを連打してきます。
読み終わっても「もう1回!」と必ずリクエストされるので、我が家では寝る前に選ぶ本のリストから除外したほどです。
つい押したくなるので眠るどころではありません。
布団から飛び出してボタンを押す気満々で身構えています。
絵本は子どもにとって楽しい世界の入口です。
一方で寝る前に読んでしまうと、わくわくが止まらなくて眠れなくなる可能性もあります。
そのときどきでシーンに合った絵本選びが重要ですね。
読み聞かせで気を付ける6つの注意事項
読み聞かせをする時は子どものペースに合わせるなど、気をつけるべき注意点があります。
・読み終わった後に感想を聞く
・子どものペースに合わせる
・表紙や裏表紙まで楽しむ
・声のトーンを変えてあげる
・身振りや手振りは控えめに
・親も一緒に楽しむ
わたしは特に子どものペースに合わせるように気を付けています。
大人のペースで進んでしまうと子どもはついていくのに疲れてしまい、絵本離れの原因になりかねません。
わたしの子供は絵本を読んでいると、同じ場所でいつも「ここもういっかい読んで」と言います。
その部分が好きなのだと思いますが、そのときには手を止めて子どもの様子を観察して楽しんでいますよ。
ページをめくる小さな手を見ているだけで癒されます♪
身振り手振りは控えめにするなどポイントを押さえることが大事。
また読み聞かせは子どもが絵本の世界に入っている大切な時間です。
読み終わったあとに感想を聞くことは、子どもが自分で想像した世界を壊すことになりかねません。
感想は気になるところですが、子どものためにも自分から聞くことは控えましょう。
子どもから感想を言ってきたら共感してあげましょう。
また「親も一緒に楽しむ」ことは、わたしの中でとても大切にしていることです。
子どものことを思うあまり義務感で読んでも絵本の楽しさは伝わらないので、子どもの隣でぜひ一緒に絵本の世界を満喫しましょう。
絵本の動画は睡眠の質を下げる原因になる
最近は絵本の動画もありますが睡眠の質を下げる原因になるため、寝る前に見ることはおすすめしません。
(前略)
総務省:上手にネットと付き合おう!
本の読み聞かせはお勧めですが、寝る前のデジタル絵本は×、普通の絵本で。
(後略)
大人でも同じことが言えますが、寝る前にスマホを見たりパソコンを見ると寝つきが悪くなることがありますよね。
これは子どもにも共通して言えることであり、大人が気を付けてあげる必要があります。
わたしの子どもは絵本の動画は見ませんが、YouTubeやパソコンでのゲームは好きです。
やり始めると止まらなくなるので、寝る1時間前には触らせないようにタイマーをかけたり時間を決めてうまく乗り切っています。
また、寝る前にはわたし自身も読書の時間を作るようにしています。
子どもも「絵本を読もう」という気持ちになってくれますよ。
必ずしも動画が悪いというわけではありませんが、子どもへの影響や睡眠の質を考えると控えたほうがいいでしょう。
絵本の動画については寝るとき以外に見るなど、時と場合をよく考えた上で使用することをおすすめします。
まとめ
- 寝る前の絵本がダメと言われる理由は、適した絵本を選ばないことで睡眠に支障が出たり朝のほうが良いという見解があるため
- 寝る前に読む絵本のおすすめは短い絵本や詩で書かれたものなど、短時間で読み終えるものが良い
- しかけのある絵本や歌える絵本は目が覚めてしまうので、寝る前に読むのはおすすめできない
- 絵本から得られる効果は心の成長をもたらすなどプラスに働く要素がたくさんある
- 子どもが「読みたい」という気持ちがあるときに読むことが大切なので、乗り気ではないときには読まなくて良い
- 寝る前に読む絵本にはおすすめのものとおすすめしないものがある
- オノマトペの絵本や入眠につながるもの、幸せな気持ちになれる絵本は寝る前に読むと良い
- 参加型絵本や、わくわくしたり楽しくて興奮してしまう絵本は寝る前には控えたほうが良い
- 読み聞かせは子どものペースに合わせて読み、親も一緒になって楽しむことを心がける
- 寝る前の絵本の動画は子どもへの影響や睡眠の質を考えるとおすすめできない
寝る前の絵本は、メリットがたくさんあるので子どもにはぜひ読んであげたいですね。
みなさんもポイントを押さえて積極的に取り入れてください。