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絵本にきつねが登場する感動物語は心を育てる!人気の絵本をご紹介

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絵本できつねが登場するお話は感動するお話、昔話、海外の絵本など多数ありますが、おすすめは思いやる気持ちなど心の成長につながる良い絵本がおすすめです。

絵本は感動の物語ばかりではありません。イソップ童話や中国の妖怪伝説が関係して、きつねが悪者になっているお話もあります。

面白おかしく描いている絵本もありますが、中には子どもに良い影響を与えないものもあるので、絵本を選ぶ際は注意が必要です。

子どもには、楽しく、心が豊かになる絵本を選んであげたいですよね。

きつねが登場する物語は学校の教科書にも載っているので、子ども達に親しみやすく、人気の動物です。

絵本好きで元書店員の私が、子どもにおすすめの思いやりの心が育つ絵本や、大人の方にも読んでもらいたい心温まる絵本をご紹介します。

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絵本にきつねが登場する物語は心が成長するものを選ぼう

きつねが登場する絵本は、感動するお話、昔話、海外の絵本など多数ありますが、思いやりが育ち、心の成長につながる絵本がおすすめです。

学校の教科書にも載っているので、子ども達に親しみやすいです。それだけきつねは人気の動物なのですね。

きつねが出てくる絵本の中には、思いやりの心と親子の絆を描いたお話もあれば「きつねに化かされる」や「きつねは意地悪」という悪いイメージから、きつねが悪役になるお話もあるのです。

きつねのイメージは神様の使いとして良いイメージがあるにも関わらず、悪いイメージもあります。

悪者のイメージは、イソップ童話の影響でしょう。狩猟をして狩った獲物を、キツネが横取りするため、ずる賢いという印象が生まれました。

中国にはきつねが人をだます妖怪(九尾のきつね)という凶悪な妖怪の伝説があったことも関係しています。

民話は良い終わり方のお話もありますが、昔からあるきつねの悪いイメージのお話ではなく、良いきつねのイメージを子ども達が持てるお話を選んであげたいですね。

大人には奇妙な伝説を題材にしたものは喜ばれますが、私は、子どもには明るく、楽しくなる絵本を読んであげたいです。

楽しいお話を選べば、読み終えたあとの子どもたちとの会話も、楽しいものになりましたよ。

絵本できつねを題材にしているお話は300種類以上もあります。

そんな数多くあるきつねを題材にした絵本の中から、元書店員の私が厳選した人気でおすすめ絵本をご紹介します。

ぬいぐるみのこんとのあきの絆から思いやりの心が学べる


書名 こんとあき/著者名 林 明子 作/出版社 福音館書店

引用 福音館書店HP

相手を思いやる心の温かさが自然と伝わる絵本です。

きつねのぬいぐるみのこんと小さな女の子のあきが、おばあちゃんの家へ旅をするお話です。

こんとあきの冒険には、旅の途中に次々とハプニングが起こりますが、協力しながら明るく立ち向かって行きます。

おばあちゃんの家に着いたあとの安心感が、心をふわっと温かい気持ちにさせてくれます。

表紙には大きなかばんを持った女の子ときつねのぬいぐるみが描かれています。優しく柔らかな絵で評判の林明子さんの絵が、さらに温かな気持ちにさせてくれます。

この絵本に出会ったのは私が書店勤務をしていた時です。優しいタッチの絵に惹かれ、中をパラパラと見てみると、中の絵もすごく可愛いのですぐにお気に入りの一冊になりました。

当時、児童書担当をしていた私は、この絵本を読み聞かせ会で読みましたが、子ども達にとても好評でした。

一緒に冒険をしている気分になり、どんどん絵本に引き込まれていきます。

ドキドキしながら読み進めていけるのでとても楽しいですよ。

「こんとあき」のお話の見どころとおすすめのポイントをご紹介します。

こんとあきのハラハラドキドキの冒険物語

次から次へと起こるハプニングを、力を合わせて乗り越える、ぬいぐるみのこんと女の子のあきのハラハラドキドキの冒険物語です。

こんは、あきのおばあちゃんが作ったきつねのぬいぐるみです。こんはあきが赤ちゃんのときから、いつも一緒にいます。

あきが大きくなっていくにつれ、こんはだんだん古くなっていきました。

ある日、こんのうでがほころびてしまいます。こんのうでを治してもらうため、こんとあきはおばあちゃんの家に向かいます。

こんとあきは、電車ではぐれたり、こんが犬に連れさられたりと大変です。

旅の途中にいろいろなハプニングがありますが、二人は、協力しながら明るく立ち向かって行きます。

こんとあきは無事におばあちゃんの家にたどりつけるのでしょうか。こんとあきのドキドキの冒険物語です。

おすすめポイント
  • 読んであげるなら4歳から、自分で読むなら低学年から
  • 思いやる心が育つ。温かい気持ちになる読み聞かせをしたい方におすすめ
  • 優しいタッチの絵で、可愛い絵が好きな方におすすめ

この絵本の主役はきつねのぬいぐるみ、こんです。いつもあきのことを守ってくれ、頼もしくて優しい、とても温かな存在です。

何度もお話の中で、こんが「だいじょうぶ、だいじょうぶ」と言う姿がとても印象的で、こんのお陰であきの心が自然と成長していく姿が分かります。

ひとりでは勇気が出せず出来ないことも、信頼関係があれば乗り越えていけると伝わってきます。

絵が大きく描かれ、見るだけでそのときの様子が伝わってくる絵本になっていますよ。読み聞かせをしながら絵を指でさして読んであげるとさらに楽しめます。

文字が少なく表現を短くまとめているので、文字が気になりだした子どもが一人で読みやすいのでおすすめです。

自分の思っていることを行動に移すのはとても勇気がいりますよね。

とくに、小さな子どもは一歩踏み出すことに、とても勇気がいり、不安や恐怖心があります。ずっと前から一緒にいる存在があれば、安心感が生まれます。

私はぬいぐるみが大好きです。とくに、くまが好きなのでテディベアを見つけると欲しくなります。

子どもの頃は、お気に入りのくまのぬいぐるみと、どこに行くにも一緒でした。

人見知りがとても激しく、人前ではいつも下を向いていましたが、そのぬいぐるみのお陰で自分の伝えたいことを言えるようになり、笑顔が増えていきましたよ。

子どもの大好きなぬいぐるみが登場するお話なので、さらに興味もわきますね。

こんとあきの冒険物語を一緒に楽しみましょう。

親子の温かい愛情を描いたきつねのでんわボックス

『絵本 きつねのでんわボックス』 戸田和代 作 / たかすかずみ 絵 / 金の星社 刊

引用 金の星社HP

わが子を思う母ぎつねの心情を描いた心が温まる感動の愛情物語です。

きつねの親子のお話はたくさんありますが、私が今まで読んだ中でジーンと心にしみ、感動のあまり涙が出た絵本です。

普段は本を読んで涙が出ることはありませんが、この絵本は自分と重なる部分がありました。

読んで感じたのは、大切な人が目の前にいなくても自分の心にいれば寂しくないということです。

直接会って話すこと、手を取り合うこと、それだけが会うことではないのです。

形は違っていてもいつかは別れがあります。離れていても、心はつながっていますよね。

胸に手を当てれば「ここにいつもいるから寂しくないよ」と教えてくれた絵本です。

人間の男の子への想いがあふれる母ぎつねの愛情物語

心の奥にぽっとあかりが灯るような優しさを描いた物語です。

町はずれのでんわボックスにあかりが灯るころに、男の子がやって来ます。男の子は、病気のおかあさんに電話をかけに来るのです。

それをじっと見守る、子どもをなくした母ぎつねがいます。ところがある日、でんわボックスがなくなると聞いた母ぎつねは、あることを思いつきます。

おすすめポイント
  • 読んであげるなら3、4歳から、自分で読むなら低学年から
  • 人間の男の子と母ぎつねとの心が温まるお話
  • 子どもだけでなく、大人にも読んでもらいたい感動絵本

今はほとんど見なくなった、でんわボックスの存在がより一層、寂しさを深くさせています。

携帯電話の普及とともに少なくなってきましたが、昔はでんわボックスを見ると相手のことを思い出していました。

私の母から「用事はとくにないけどね」と電話がかかってくることが度々あります。声を聞くと身近に感じられるので嬉しいですよね。

子どもを想う親の愛と親を想う子の愛がとても上手く描かれています。

読むだけで情景が思い浮かび母ぎつねの愛情がひしひしと伝わってくる、心が温まる感動絵本です。

私のように感動のあまり涙ぐむ方が多く、大人にも読んで欲しいおすすめの絵本です。

寂しがりやのきつねと優しいオオカミの友情物語


書名 ともだちや/著者名 内田麟太郎 作/降矢なな 絵/出版社 偕成社

引用 偕成社HP

本当の友達と楽しく過ごす時間は、お金では買えないものです。本当の友達とは何か、友達の大切さがわかるお話です。

ユニークな表紙が目を引くきつねが登場する絵本「ともだちや」です。この絵本で伝えたいことは「本当の友達」についてです。本当の友達ってなんでしょうか。

読み聞かせ会で「ともだちや」を読んだあとに子どもたちに「友達って売れるのかな、買えるのかな」と問いかけました。

子どもたちは大きな声で「売れない!買ってって言われても買わない!」と答えました。

「友達は買わなくても、一緒に遊んだら作れるよ」と子どもはよく分かっているなと感心しました。

ともだちはお金では買えない!本当の友情が分かるお話

この絵本では、森一番の寂しがりやのきつねに、本当の友達ができるまでが描かれています。

「ともだちはいりませんか、さびしいひとはいませんか」と、きつねは1時間100円でともだちやさんを始めます。でも、きつねの商売はなかなか上手く行きません。

そんな中、きつねはオオカミに出会います。トランプの相手を頼まれますが、その後にオオカミに、おだいを請求しました。

「おだいだって!」とオオカミは目をとがらせて「お、おまえは、ともだちから、かねをとるのか」と大きな声で怒ります。

きつねはびっくりしましたが、オオカミの優しさに気付き、嬉しくなって、スキップしながら帰って行きました。

おすすめポイント
  • 読んであげるなら5歳から、自分で読むなら低学年から
  • お金では買えないものがある
  • 本当の友達とは何か分かる

「さびしいひと」とは、実は、きつねが自分のことを言っていたのですよね。

オオカミは、「ともだちや」と呼んだのではなく、「おい、きつね」と呼んだのです。森一番のさびしんぼうのきつねにともだちができて、良かったです。

子どもの頃は意識はしませんでしたが、一緒に遊んで気が合えば、仲良くなっていました。

環境も影響してきますが、大人になって友達を作るのは、なかなか難しいですが、日頃から相手を思いやることが大事ですよね。

絵本を読んで改めて友達の大事さが分かりました。では本当の友達とはなんでしょうか。考えてみましょう。

  • 相手のことを信頼できる
  • 本気で心配し、心から喜べる相手であること
  • 同じ空間にいても苦痛を感じない
  • 何があっても助けたいと思う
  • 会えない時間があってもその距離は変わらない

このように思える相手に巡り合えたら、とても幸せなことですね。

「人はひとりでは生きていけない」と何かで読んだことがあります。ひとりでいるより二人の方が今よりもっと人生が楽しくなります。

私は、コミュニケーションを取ることが得意ではないですが、少しずつ心を開いて人と接していこうと思います。

気になる人がいたら勇気を出し、声をかけてみましょう。きっと良い友達になれますよ。

優しい語り口調の美しく悲しい昔話絵本きつねにょうぼう

書名 きつねにょうぼう/著者名 長谷川摂子 再話/片山健 絵/出版社 福音館書店

引用 福音館書店HP

優しい語り口調と想像をふくらませる絵によって、美しく、悲しく、読むたびに圧倒する絵本です。

語りと絵が響きあう、せつない昔話の絵本です。

「お稲荷さま」として親しまれている、稲荷神の使いはきつねです。

穀物を荒らすねずみを捕食すること、きつねの色としっぽの形が実った稲穂に似ていることから、きつねは稲荷神の使いになったと言われています。

神社にきつねがいますが、私は間違った解釈をしていました。調べて見ると深い意味があったのですね。

「きつねにょうぼう」は最後に豊作に恵まれています。このお稲荷様の結びつきが、きつねの恩返しになっています。

後半の稲が育ち、お米がたくさん出てくるシーンは子どもたちに人気があるところです。

絵を見ながら体を動かして読み聞かせをすると楽しめましたよ。

物事の捉え方によって結論が変わっていく昔話は面白い

日本の昔話には不思議なお話の中に大切な教訓のようなものが含まれます。答えがひとつではなく物事の捉え方によって結論が変わっていきます。

シッポシッポと雨の降る暮れ方にいとしげな若い女がやってきます。貧しい独り者の男は、宿を貸した縁で女と結ばれます。

やがて二人の間には、かわいい子どもが生まれますが、幸せな暮らしは長く続きません。椿の花が一面に咲き乱れる春の日に、悲しい別れが待っていたのでした。

おすすめポイント
  • 読んであげるなら5歳から、自分で読むなら低学年から
  • 頑張ったら報われる、親孝行など価値観が分かりやすい
  • オノマトペが使われており、お話が分かりやすい

きつねが登場する昔話のほとんどが恩返しですが、この絵本はひと味違ったせつない愛の物語になっています。

きつねが子どもを思う気持ちが表現されており、捉え方を変えると違った物語になります。それが昔話の面白いところです。

昔話には擬音語、擬声語、擬態語(オノマトペ)が使われています。お話があまり理解できない小さな子どもにおすすめですよ。

オノマトペを使うと子どもが多くの言葉に触れられ、心の成長に役立ちます。子どもは表情から感情を読み取るのが得意ではありません。オノマトペとはどんなものでしょうか。

  • ガシャン・ジョキジョキなど物の音を言葉で表したのが擬音語
  • ワンワン・ニャーニャーなど人や動物の声をまねたのが擬声語
  • キラキラ・スラスラなど状態をまねたものが擬態語

オノマトペで会話をすると感情が伝わりやすく理解しやすいです。

「風が強く吹いている」を「風がビュービュー吹いている」と表現すると、小さな子どもにも分かりやすいですよ。

子どもはオノマトペが大好きです。楽器の演奏や音楽を楽しむのと同じ効果があるのかもしれませんね。音楽を聴くと心地よく元気なったり、ワクワクしますよね。

音楽と同じようにオノマトペの響きを聞いて、音を声に出すのが楽しいのかもしれませんね。

分かりにくい表現は、オノマトペを使うと想像力が豊かになり会話がはずみとても楽しいですよ。

絵本を読んであげるときに使うと効果的です。私は次のページへいくときに使っていました。

現代の絵本とは違った想像ができる昔話をぜひお楽しみ下さいね。

他にもおすすめの絵本を下記のサイトで紹介しています。ぜひ絵本選びにお役立て下さいね。

まとめ

  • きつねが登場する絵本は、感動するお話、昔話、海外の絵本など多数ありますが、思いやりが育ち、心の成長につながる絵本がおすすめ
  • きつねが出てくる絵本は、良いお話ばかりではなくきつねが悪いイメージのお話もある
  • 思いやりの心が育つ絵本は、きつねのぬいぐるみのお話「こんとあき」がおすすめ
  • 「きつねのでんわボックス」は心が温まる感動絵本。わが子を思う母ぎつねの愛情物語
  • 「きつねのでんわボックス」は、感動で涙ぐむ人も多く、子どもだけでなく、大人にも読んでもらいたい絵本
  • 「ともだちや」は本当の友情が分かるきつねとオオカミの物語
  • 「きつねにょうぼう」は語りと絵が響きあうせつない昔話
  • 日本の昔話には不思議なお話の中に大切な教訓のようなものが含まれる
  • 昔話にオノマトペが使われており、お話が理解しやすい

絵本は感動の物語を描いたきつねのお話もあれば、きつねが悪者になっているお話もあります。

悪者のイメージは、イソップ童話や中国の妖怪伝説が関係しています。

絵本できつねを題材にしているお話は300種類以上もあり、感動するお話、昔話、海外の絵本まで多数ありますよ。

学校の教科書にも載っているので、子ども達に親しみやすいきつねは、人気の動物と言うことが分かりますね。

お話以外にもきつねの生態や伝説の絵本もあります。可愛くて賢いきつねのお話をたくさん読んでみて下さいね。きつねのことがもっと好きになりますよ。

数多くあるきつねが登場する絵本の中から、心の成長を促す絵本をご紹介しました。この記事が絵本を選ぶ際の参考になると嬉しいです。