ボードゲームの1つである将棋を幼いこどもでも簡単遊べるとして人気の「どうぶつしょうぎ」は手作りが可能です。
手作りをすれば、好みに合わせて種類を変えたり、動物以外にしてみたりと、オリジナルアレンジも楽しめます。
マスが少なく、駒を漢字ではなくイラストにしていることで簡単に将棋の基礎や楽しさを学べるのが、「どうぶつしょうぎ」なのです。
最近は将棋界も盛り上がっていますが、私はというと「王手」や「飛車」など単語が少し出てくる位でルールも全く分からない状態です。
そんな方でも親子でどうぶつしょうぎを手作りすることで、楽しい思い出とともに、優れた知育玩具までできるとは嬉しいですよね。
今回はどうぶつしょうぎを実際に手作りし、材料や方法とともに無料でダウンロードできるサイトやルールなども紹介します。
どうぶつしょうぎは手作りできる!簡単でおすすめ!
「どうぶつしょうぎ」とは、動物のかわいい駒を使って遊ぶボードゲームで、ご自宅で手作りが可能です。
手作りをするメリットとしては下記のようなポイントが挙げられます。
- 動物の種類を変えたり、動物以外にしたり好みでアレンジできる
- 無料で遊べる
- 作り替えや買い替えの頻度が自由
将棋のルールを簡単にしたゲームなので、将棋を始める前の基礎練習にもとてもおすすめです。
対象年齢は4歳以上と、小さいお子さんから遊べますが、大人が遊んでも楽しめるゲームとなっています。
8個の駒と3×4マスの盤面を使用する簡単に手作りできるシンプルさも魅力です。
私自身は将棋のルールはほとんどわかりませんが、どうぶつしょうぎであればプレイできそうです。
今回は、材料費をかけることなく無料で簡単に作る方法を紹介します。
材料費はかからず無料でできる!どうぶつしょうぎの作り方
家にあった材料で使えそうなものを探し、盤面はB5用紙で、駒を段ボールで作ることにしました。
全て家にあった材料なので費用をかけず無料で作れて、とてもお得感がありますね。
- 段ボール
- B5以上の用紙
- マジック、色鉛筆、カッター、のり
- ①盤面を作成します
3×4のマス目を書きます。
今回は1マスを4cm×4cmにし、2つの陣地が分かるよう両端の段を色をわけて塗ります。
- ②ライオン、きりん、ぞう、ひよこ(裏面にわとり)各2個ずつの駒を作成します
盤面のマスサイズより一回り小さい3.5cm×3.5cmにしました。
きりんは左向き、象は右向きの絵を書きます(並べ方を覚えやすくするためです)
段ボールの駒に、紙に書いた動物を貼り付けます。(進行方向をドットで記しておきましょう)
- ③できあがり
盤面はクシャクシャにならないようにクリアファイルに入れました。
こどもと一緒に作る際は、駒の絵を書いてもらったり、色を塗ってもらったりと一緒にできる工程がたくさんありますので楽しく作成できます。
私は1人で作ったのですが、所要時間は1時間位とあまりかからずできましたよ。
みんなが作るオリジナルのどうぶつしょうぎ
今回、私は紙と段ボールで作成しましたが、どうぶつしょうぎを手作りされている方のブログなどを読むと様々な工夫をして作られていました。
- 駒を木片で作成し、将棋の駒の感じに近づける
- 盤面を布で作成し、駒ごと包んで運べるようにしている
- 駒の動物をこどもの好きなキャラクターに変えて作成している
- 駒の絵をこどもに書いてもらう
このように、自分のオリジナリティを出しやすいのも手作りのどうぶつしょうぎならではですね。
駒の絵をこどもに書いてもらうのは、出来上がった時にこども自身も作ったという達成感が味わえるので、とてもいいですね。
私も、また新たにオリジナルのどうぶつしょうぎを作ってみたくなりました。
どうぶつしょうぎは無料ダウンロードで印刷もできる
ダンボールと紙さえあればどうぶつしょうぎを簡単に手作りできますが、もっと簡単に作りたいという方は「どうぶつしょうぎ プリントアウト」で検索してください。
どうぶつしょうぎは、盤面や駒の素材を無料ダウンロードでき、印刷できるサイトがあります。
紙や厚紙に印刷して切り貼りするだけで簡単にどうぶつしょうぎを作れるだけでなく、簡単に本格的な駒が作れるのでおすすめです。
無料ダウンロードが可能で印刷するだけなので、時間もコストも抑えられ、すぐに使いたい際や出先用として用意しておくのも良さそうですね。
駒も平面ではなく、ペーパークラフトタイプの折って立体的な駒になるものまであります。
立体的なものなどは、なかなか自分で作ろうとするのは難しいので、作ってみたくなりました。
ダウンロードする際は、サイトごとに規約がありますので、確認してご使用くださいね。
ブラザーのどうぶつしょうぎは柔らかい色使いが特徴
ブラザー
プリンターで有名な「brother(ブラザー)」の公式サイトにはさまざまなダウンロード素材があり、その一つにどうぶつしょうぎがあります。
盤面のデザインは柔らかいパステルカラーで、優しい印象が特徴的です。
私もこの色味にはすごく惹かれました。優しい色味は心が落ち着きそうですし、集中できるような気がします。
しかも、このデザインは市販のどうぶつしょうぎと同様なので、本格的なデザインも楽しめます。
さらにブラザーのどうぶつしょうぎは、駒のデータも印刷して組み立てますが、他のデザインと異なり、駒が立体的なのです!
立体的なので印刷する際は普通のコピー用紙より、少し厚めの紙が良いでしょう。
サイトでは10歳以降であれば作成できるとされているので、お子様と工作を楽しんでみてくださいね。
ごろごろどうぶつしょうぎはマスが増える
ひらめき工作室
ごろごろどうぶつしょうぎは、マスや駒の数ともに増えます。
タテヨコ9マスありますが、これは通常の将棋と同じマス数です。
マスが増えていることで、登場する動物の種類も増えているのがわかりますね!
通常の将棋と同じマスとはいえ、イラストや動物になっているだけで個人的には将棋ができそうな気がしました。
通常の将棋の場合、盤面も駒も木でできており文字以外に大きな差が見られないので、正直すごく難しく感じています。
しかし、動物のイラストであれば目につきやすいのでとても覚えやすいなと感じました。
駒の数が増えるので、その分印刷や作成の手間は増えますが、より将棋に近いので本格的に始める際にもおすすめです。
どうぶつしょうぎのルールと必勝法
どうぶつしょうぎは通常将棋のルールと大幅な変更はありません。
駒数が少ない分、動き方が簡単になるので、幼いこどもでも覚えられますよ!
それでは早速どうぶつしょうぎで遊んでみましょう!
- ①始めにあいさつをします。「よろしくお願いします」
- ②じゃんけんで順番を決め、交互に自分の動物の駒を1歩動かします
ルールで動物が行ったり来たりを繰り返し、同じ場面が3回出てきたら引き分けになりますので注意しましょう。
- ③相手の動物がいるマスに自分の駒が進む時は、相手の動物を捕まえて持ち駒にできます
捕まえたら盤の外に置き、自分の番がきた時に空いてる好きなマスに置くことができます。
- ④相手のライオンを捕まえるか、自分のライオンが相手の陣地に入ったら勝ちです
自分のライオンが相手の陣地に入っても、次の手でライオンをとられる位置にある場合は負けです。
- ⑤最後にあいさつします。「ありがとうございました」
どうぶつしょうぎで、良いイメージをもったのが遊び方に挨拶をきちんとすることが含まれているという点でした。
こどもたちは遊ぶことで挨拶をするという礼儀も学べるわね。
その上、シンプルなゲームで1試合も数分で終わることが多いので、飽きずに遊べます。
私もやってみて、シンプルなゲームと言えども、先の手を読んだり、相手を惑わせる手をうったりと、考えれば考えるほど奥の深いゲームだと感じました。
こどもと遊ぶ際は、最初はわざと勝たせてあげて、勝ちパターンを記憶させると、スムーズに遊び方を覚えるようになりますよ。
続いて、駒のルールや必勝法などを詳しく説明していきます。
まずは遊ぶ時に必要な駒の並べ方を覚えよう
どうぶつしょうぎでは、空エリアvs森エリアで戦います。
今回は青と赤に塗り分けたので、青を空エリア、赤を森エリアとしますが、2つの陣地が分かれば大丈夫です。
駒は写真のように並べ、動物の足が自分の方を向いているものが自分の駒になります。
きりんはライオンの右隣、ぞうはライオンの左隣に並べますが、顔をライオンのほうに向けて並べると覚えれば分かりやすいですよ。
私は並べてみて、改めてどうぶつしょうぎのかわいさに魅せられてしまいました。
自分で作ったものとあって、なお愛着がわいたのかもしれませんね。
それぞれの動物が進む方向は駒の印を見て理解しよう
どうぶつしょうぎは動物によって、進める方向がそれぞれ違います。
- ライオン→8方向全てに進めます
- キリン →縦、横の4方向に進めます
- ぞう →斜めの4方向に進めます
- ひよこ →前1方向のみ進めます
- にわとり→斜め後ろ以外の6方向に進めます
言葉で説明すると上記のようになりますが、駒の赤い点を見ることで感覚的に分かりますので、お子さんには「赤い点の方向に進めるよ」と教えてあげればOKです。
ひよこの駒の裏がにわとりになるのですが、ひよこは相手の陣地に入ると裏返してにわとりにパワーアップできます。
ひよこの駒だけ、成長してにわとりになる特別な駒なんだね
ちなみに、将棋で例えるとライオンは「王将」、ひよこは「歩」のような役割とのことですが、全く将棋のルールが分からない私でもどうぶつしょうぎは簡単に理解できました。
将棋が分からなくても将棋のようなゲームができるとは賢くなったような気さえします。
2つの勝ちパターンこそがどうぶつしょうぎの必勝法
どうぶつしょうぎの必勝方には、「キャッチ」と「トライ」の2パターンがあります。
左が「キャッチ」で、その名の通り相手のライオンをつかまえたら勝ちです。
右が「トライ」で、自分のライオンが相手の陣地に入ったら勝ちです。
ただし「トライ」の場合、自分のライオンが相手のエリアに入っても、次の手でライオンを「キャッチ」されてしまうと負けとなります。
2パターンの勝ち方とシンプルですが、私は「キャッチ」されないように気をつけていると「トライ」されてしまったということがよくありました。
全体を見て、次の手をうつということが要求されるため、なかなか頭を使うゲームだなと感じました。
他にこどもとできる遊びは下記もチェックしてくださいね!
どうぶつしょうぎの公式アプリで遊ぼう!!
どうぶつしょうぎは携帯のアプリゲームも展開しています。
どうぶつしょうぎ(公式)というアプリで、App Storeよりダウンロード可能です。
App Storeのみとなるので、iPhoneやiPad対応でAndroidには対応していません。
ダウンロードも無料ではなく、160円(税込)かかりますのでご注意くださいね。
しかし、有料でも楽しむことができる価値のあるゲームだと口コミからも分かります。
1局が短時間で終わるから隙間時間にプレイして、もう何年も楽しんでるよ
夢中になってやりこんでしまうほど面白い!
1人プレイはもちろんのこと、友達同士でダウンロードしてお互い登録すれば対局もできます。
試合相手がいない時や、外出してどうぶつしょうぎを持っていない場合でもプレイすることができるので便利ですね。
私も携帯ゲームをダウンロードしたりしますが、どうぶつしょうぎなら頭の体操にもなるので購入してみたくなりました。
どうぶつしょうぎ販売中止の理由は手作りだったから
製品版のどうぶつしょうぎは、プロの女性棋士2人によって考案されたボードゲームです。
将棋をやったことがない方や、子供用のおもちゃとして人気商品になりました。
しかし人気がゆえに、生産が間に合わず販売中止になっていた期間があります。
販売中止の理由の一つが、生産数が追いついていなかったことが挙げられます。
どうぶつしょうぎはこだわりの木材を使用して、手作業で一つ一つ動物のシールを貼り付けて製造されていました。
そのため、製造数と供給数に差ができて、一時的に販売中止となっていたのです。
各所で欠品が相次いでいるため、原作者オリジナルバージョン(まつ、ひば、ひのきなど、こだわりの木材を使った製品)を少量ずつ生産、卸しています。手作業のために、たくさんの数はつくれないのですが、少しでも皆様に届けたいという思いで、地道にシールを貼って出荷しています。
株式会社ねこまど
もともと将棋を行なっている方だからこそ、素材や製法にこだわっているのが伝わってきますね。
どうぶつしょうぎは手作りも可能ですが、製品ならではの品質の良さや使いやすがあるなと感じます。
プレゼントの場合は市販の新装版がおすすめ
どうぶつしょうぎは2008年に、2人の女性棋士がルールとデザインを考案し所属する協会より販売されました。
その後販売中止となったものの、販売元が変わり小学館より新装版どうぶつしょうぎとして販売されています。
手作りのどうぶつしょうぎも素敵ですが、プレゼントにする場合などには市販のどうぶつしょうぎを利用するのも良いですね!
私も今回どうぶつしょうぎの魅力を知ったので、甥っ子の5歳の誕生日にプレゼントしてあげたいです。
まとめ
- どうぶつしょうぎは家にある材料で簡単に費用をかけず無料で手作りできる
- どうぶつしょうぎは、8個の駒と3×4マスの盤面を使った将棋のルールを簡単にしたボードゲームである
- どうぶつしょうぎは、将棋を始める前の基礎を学ぶのにも適している
- どうぶつしょうぎの盤面や駒の絵などを無料でダウンロードできるサイトもあるので、手作りする際に利用するのもおすすめ
- 遊ぶ際はまず、空エリアと森エリアの2エリアに分けて駒を並べる
- 8個の駒はそれぞれ進む方向が違うが、分かりやすいように進む方向が記してあるのでその印を見て動かすことで簡単に遊べるようになっている
- ルールはシンプルで相手のライオンをつかまえる「キャッチ」か、自分のライオンを相手の陣地におく「トライ」をすることで勝敗が決まる
- どうぶつしょうぎ(公式)というゲームアプリがApp Storeよりダウンロードできる
- プレゼントの場合は、市販の「新装版どうぶつしょうぎ」がおすすめ
どうぶつしょうぎはご自宅でこどもと一緒に手作りが可能です。
手作りすればこどもと工作の時間としても楽しめますし、愛着も湧きますよ。
今回、初めて「どうぶつしょうぎ」を手作りし遊んでみましたが、予想以上に簡単にできて、大人の私でもはまってしまうゲームであることが分かりました。
将棋のルールが分からない私でも簡単に理解できるので、これで将棋の基礎が学べるとはびっくりです。
こどもと一緒に遊ぶことでルールを理解しながら、遊ぶ力や先を読む力なども身につく、優れた知育玩具だと感じました。
是非、お子さんと一緒にどうぶつしょうぎを作って、実際に遊んでみることをおすすめします。
親子そろって、楽しめて夢中になることでしょう。