クロームブックのデメリットはネット環境、高度な編集、自動更新ポリシーの3つです。
クロームブックはネット環境で使うことを想定しているためネット環境がない場所は使いづらいのです。
また複雑で高度なことはできません。画像や動画の編集などのことです。アドビソフトのような、動画編集加工ソフトも使えないこともデメリットと言えます。
自動更新ポリシーは、期限が来ると最新の更新やセキュリティまで止まってしまいます。
このようにクロームブックにはデメリットがあります。しかし、低価格でも反応が早い、シンプルな機能なので初心者に向いているなどのメリットもあります。
私もちょうど使っているPCを買い替えようか迷っていましたので、クロームブックも視野に入れて探すことにしました。
クロームブックのデメリットとメリットを知っておこう
Googleが開発したクロームOS(OSとはパソコンを動かすシステムのこと)を搭載したパソコンをクロームブックと言います。
第3のOSとして新しいパソコンのあり方を示したクロームブックですが、デメリットは3つあります。
メール、動画視聴、オンラインオフィスの使用など、クロームブックはネット環境で使うことを想定されています。
ネット環境のないところで使うとしたら、非常に限られた機能しか使えません。限られた機能とは、メールの下書きを書くだけ、エクセルなどの編集を行うだけ等です。
ネットに接続しないとそのメールは送れませんし、編集しても元のデータを変更することができません。
Windowsのように、インストールをして使うということができないため、ソフトウエアが使えないということになります。
クロームブックには自動更新ポリシーというものがあります。簡単に言うと端末が安全に使えると保証されている期限ということです。
それぞれのクロームブックに更新期限があり、それを過ぎると更新されず、セキュリティもなくなってしまいます。
(前略)すべての Chrome デバイスには、以下に示す自動更新の有効期限(Auto Update Expiration; AUE)に達するまで Google による定期的な更新が適用されます(ただし、コンポーネント メーカーのサポート提供がある場合に限ります)。デバイスが AUE に達すると、Google からソフトウェアの自動更新が提供されなくなります(後略)
引用 Google
クロームブックは自動で更新とセキュリティ対策ができることをうたっています。ですが更新期限を過ぎるとそれらがなくなってしまうということです。
今のところ(2022年3月)更新期限は各端末ごとに違いますが、2年から最長8年です。
クロームブック自体が壊れてしまうわけではないので、インターネットを利用しない部分、ダウンロード済みの映像や音楽を再生アプリで楽しむ、などは更新が切れた後も使えます。
しかし、原則ネットに繋いで作業することを想定されているものなので、元のように使いたいなら買い替えるしかありません。
口コミでは「クロームブックはパソコンのサブにして使っている」「安いから買ってみようか」などの意見がありました。
クロームブックはできることが限られていますので、パソコンに詳しくない祖母のために購入を検討しています。
一般的なパソコンのように色々なアプリがあるとわからなくなってしまうので、少ない機能のクロームブックなら使えると思います。
クロームブックのメリットは早さと自動更新
クロームブックにはメリットもあります。シンプルな機能で十分だという人に向いています。
電源を入れてログイン画面になるまで約10秒と、とても早いです。ログイン画面になるまで5分くらいかかるパソコンを使っていたことがあるので、これはありがたいです!
私は電源ボタンを押してからその間に台所に行って飲み物を作る時間にしていました。
自動更新とセキュリティ対策をしてくれるのも便利です。私は昔、セキュリティソフトの入れ方がわからず、よくコールセンターのお世話になっていました。
高スペックは素敵ですが、その分価格が上がりますよね。クロームブックは他と比べると低スペックでもストレスなく動きます。だから低価格で問題ないのです。
また、家族といえどプライバシーは大切ですよね。私も大学生のころは家族共用のパソコンを使っていました。
アカウントごとに情報を分ける操作法もあったのですが、複雑すぎてわからず同じ画面を共有していました。
「お気に入り」から自分のブックマークを探すのに毎回スクロールをたくさんしました。
クロームブックでは家族それぞれのGoogleアカウントを使えるのでプライバシーも守られる嬉しいポイントです。
クロームブックとWindowsPCの違いは価格にあり
Windowsは比較的高い値段で売られていますが、クロームブックは3万円くらいの値段でもサクサク動くので、比較的安く買うこともできます。
クロームブックとWindowsの違いについて、具体的に何が違うかまとめました。
<クロームブックとWindowsの違い>
クロームブック | Windows |
記憶場所はクラウド上 | 記憶場所はパソコンかハードディスク |
自動更新が終われば更新もない | 更新のためのアップグレードがある |
Windowsから見ると低いスペックでも快適に動く | 低いスペックだと動きが重い |
ウイルス対策は自動でGoogleがしてくれる | ウイルス対策ソフトを購入する場合が多い |
Windowsはアップグレードして端末を使い続ける仕様になっています。データの記憶はパソコンかハードディスクにされます。
クロームブックは期限が来るまでは自動更新され、期限が切れれば端末を買い替えるしかありません。
記憶に関してはデータを保存するところがとても小さくなっているのでGoogleDriveというクラウド上にデータを記憶させておく作りになっています。
また、クロームブックは低価格でもサクサク動くと評判です。
クロームブックの動作が早いのはクラウド上にデータを置いておくシステムだからということと、クロームOSがシンプルに設計しているためです。
つまりWindowsで使うとしたら低スペックなものでも、クロームブックだと快適に作業することができるのです。
知っておいた方がいいこととして、Windowsはある程度長く使えるようにアップグレードがあります。(例えばWindows10からWindows11へのアップグレードのように)
クロームブックは比較的短いスパンで買い替えるよう作られています。
クロームブックはあまり長く使うことを想定されていない端末のようですね。
私は電化製品は10年から15年くらい使い続けてしまう方なので、電化製品を頻繁に買い替える人におすすめです。
口コミを見ると「クロームブックは低価格なのでおもちゃ感覚で買ってしまい、何台も家にクロームブックがある」という人もいました。
クロームブックは学校でも広く使われている
アメリカの教育現場でもクロームブックは取り入れられています。日本でも一人一端末を掲げた「GIGAスクール構想」が推し進められています。
(前略)GIGA(※1)スクール構想とは、Society5.0(※2)の時代を生きる子供たちのために、公正に「個別最適化され、創造性を育む学び」を実現させる国の取組みです。
主には、2023年度までに「1人1台の学習用端末(タブレットやパソコンなど)」と、クラウド活用(学習ツールなど)を前提とした「高速・大容量ネットワーク環境」を学校に整備する計画です。(後略)引用 mobiconnect
文部科学省初等中等教育局修学支援・教材課が公開している端末利活用状況等の実態調査では、整備済み端末台数を明らかにしています。
その中でクロームブックは40%を占めています。
クロームブックはパソコンと違って高いスペックが必要ではなく、値段も4万円もあれば十分な機能、低スペックでも動作が軽いという点が導入しやすい理由でしょう。
セキュリティソフトや更新もパソコン一台一台でしなくてはいけないWindowsと違って、ネットに接続すれば自動的にそれらをしてくれる点も利点です。
口コミでは、端末は充電して使う必要があるのに充電することをよく忘れてしまい困ったという声もありました。
一方端末があってよかったという口コミもありましたよ。
学校からのお知らせも端末に届くので、親が端末を確認して「明日は雑巾が必要だよね」など聞いて忘れ物が減ったという声があります。
クロームブックはキーボードがついているのでタイピングの練習ができ、子供が親より早くなったという声がありました。
遠くにいる親せきと子供同士でZOOMを使って会話をしている、という人もいますよ。
私が子供のころはパソコンはありませんでした。
しかし社会人になるとパソコンができることが当たり前のようになり、早く習う場所があればよかったと思っていました。
親もパソコンができない世代だったのでわからないことも聞けず困っていました。今のお子さんは小さいころから端末の使い方を教えてもらうことができてうらやましいです。
特に親世代がパソコンスキルを持っているのでわからないことも聞けますよね。
子供が、端末のわからないことを父親に聞くので、端末を通して親子コミュニケーションがとれて喜んでいるという口コミもありました。端末で親子の会話が弾むのはいいことですよね。
少し前までは「若者のパソコン離れ」と言われていて、パソコンのキーボード操作がなくなって、いずれ全ての端末がフリック入力になるかもしれない、というニュースがありました。
クロームブックの普及のおかげで安くパソコンが買えるようになり、キーボードはまだ使い続けられますね。
クロームブックでエクセルは使えるか検証
クロームブックでは無料で表の計算や文章作成ができます。しかし有料のエクセルに無料の表計算のデータを上書きすると問題もありますので注意してください。
クロームブックでエクセルのような表計算機能を使う方法は以下の3つあります。
・Googleドキュメントを使う
・有料のMicrosoft365personalを購入する
GoogleドキュメントはGoogleが提供しているもので、オフィスオンラインのほうはMicrosoftが提供している無料アプリです。どちらも各会社のアカウントでログインします。
Googleドキュメントもオフィスオンラインもワードやエクセルと置き換え機能があります。しかし、その機能は完璧ではなく文字が崩れたりします。
Googleドキュメントはグーグルドライブというクラウドストレージに保管されます。
15GBまで保存されるので、足りない場合は有料のGoogleWorkspace(旧GSuiteのこと)を購入しましょう。
オフィスオンラインの保存はOneDrive というクラウドストレージを使います。
有料のMicrosoft365personalは、家電量販店などで売っています。裏面にあるスクラッチを削って出てきたコードを使ってユーザー登録をします。
そのあとにGooglePlayからエクセルなどをダウンロードします。有料のMicrosoft365personalは、年額12984円か月額1284円を払い続けて使用しなければいけません。
買い切りがたの有料版Office2021はインストール版しかありませんので、これもクロームブックでは使えません。
つまり、クロームブックで買い切り方の有料オフィスは使えないということです。
クロームブックでは無料のGoogleドキュメントや無料のオフィスオンラインを使うことができます。有料のエクセルがよければMicrosoft365personalを買いましょう。
私はお金がないときに今のパソコンを購入したので、無料のGoogleドキュメントを使っていました。
有料オフィス付きですとパソコン本体の値段にプラスして3万円ほどかかるので、無料版でもいいかなと思いました。
クロームブックは1万円から10万円とお手頃価格
クロームブックは大きく分けて3つの価格帯があるといっていいでしょう。
- 1万円から2万円のエントリーモデル
- 3万円から5万円のミドルレンジモデル
- 6万円から10万円以上のハイエンドモデル
クロームブックのエントリーモデルは画像解析度が低い傾向にあり、動画編集などの作業には向いていません。
しかし安く買うことができますし、パソコンを初めて使う人にも扱いやすいです。
ミドルレンジモデルはちょうどいいスペックであることが多く、ここの価格帯をすすめる人が多くいます。
ハイエンドモデルになりますとそこまでの金額を出すなら、WindowsやMacBookを買ったほうが自由度が高いという意見があります。
私もミドルレンジモデルをおすすめします。この価格帯だと大体パソコンの機能で必要なことができます。
SIM無しAndroidタブレットだと思って使うことができるので(ただしクロームブックでは使えないアプリもあります)お得だと思います。
クロームブックのおすすめは?選ぶ基準をご紹介
クロームブックを選ぶときに注意しておいたほうがいいこと、自分に合った選び方を説明いたしますね。
<おすすめの選ぶ基準一覧>
- 自動更新ポリシーを確認する!
- タッチ対応かどうか
- 型番で大きさを確認する
- 重量は?持ち運ぶことが多いか
- 出来ればFHD(フルHD)がおすすめ
自動更新ポリシーは絶対に確認しましょう。買ったばかりなのに2年しか更新されない、という事態があるかもしれないからです。
タブレットのように使いたいのなら、タッチ対応のものをおすすめします。
型番で好きな大きさが選べます。重量は1kg以上だと持ち運ぶのに重いです。
解像度は高いほうが小さい文字が潰れなくて見やすいです。HDよりFHD(フルHD)のほうが高画質です。
これらを選ぶ基準にして、あとはお好きな機能のついたものを選ぶといいですよ。
こちらの商品は、11.6型、HDですが、タッチに対応しているのでタブレットのように使えます。口コミでは学校で使っているという声もありましたよ。
機能がシンプルなので、お子さんに初めてのPCとして買ったり、遠いところにいる親せきにプレゼントしてZOOMで話をするなどしてみてはどうでしょうか。
私も初めて使うパソコンはクロームブックが良かったなと思います。
私の家に初めて来たパソコンは、家族共用のWindowsでした。デスクトップにアプリがたくさんあってどれを押したらいいかわかりませんでした。
ですのでデスクトップに戻れなかったときは親に怒られていました。
当時パソコンは一家にやっと1台あればいい方で、値段も高かったので故障や買い替えなどは何度もあってはいけなかったのです。
そのころ使っていたのはメールとネットでの調べものくらいでした。当時クロームブックがあれば、値段も安くて操作もシンプルなので助かっただろうなと思います。
まとめ
- クロームブックのデメリットは、ネット環境、高度な編集加工、自動更新期限にある。
- クロームブックの評判はサブとして使いたい、少ない機能が逆に良いと好意的な意見もある。
- クロームブックのメリットは起動の早さ、自動更新、低価格、プライバシーが守られやすいことなどである。
- クロームブックとWindowsの違いは記憶、更新、スペック、ウイルス対策である。
- クロームブックでエクセルが使いたいときは、無料のものか有料のものを使う。
- クロームブックはアメリカや日本の学校で多く使われている。口コミを見ると、クロームブックがあってよかったという意見が多かった。
- クロームブックの価格帯は3つに大きく分けられる。おすすめは、3から5万円のミドルレンジモデルである。
- クロームブックを選ぶときは自動更新ポリシーを確認すること、ディスプレイの大きさ、重量、高画質がいいならFHDなどで決める。あとは自分の好みで決めていい。
Windows、Macbookに続く第3のPCであるクロームブックについて調べてきました。
明確なデメリットがありながらアメリカや日本の学校で広く使われていること、シンプルであるけれど、できることが限られている作りがいいなど多くの意見があることがわかりました。
私もWindowsのサブとして使うならクロームブックがいいと思いました。
電化製品の入れ替わりが激しく、紹介したくても在庫切れで書けなかったクロームブックもあります。
あなたも欲しいと思ったクロームブックは早めに買うほうがいいかもしれませんよ。