6歳の絵本は読み聞かせかひとり読みか子どもに合わせてあげることが大切です。
6歳の頃はひとりで絵本を読むこともありますが、まだまだ絵本を読んで欲しい時期なので子どもの気持ちに耳を傾けて付き合うことを心掛けるといいですよ。
6歳の絵本は読み聞かせにもひとり読みにもおすすめできるものがたくさんあります。
また小学校入学に合わせて6歳のこの時期に絵本をプレゼントされる方もいるでしょう。
わたしの子どももこの時期絵本の幅が一気に広がり、今までに読んだことのない絵本を選び始めました。
懐かしいロングセラーから近年人気の絵本まで、この時期におすすめの絵本をポイントを押さえながら紹介していきます。
6歳の絵本は自分で読みたいか聞いてみよう
6歳になったら絵本を自分で読みたいか、読んで欲しいのか子どもに聞いてみるといいですよ。
本人が自分で読みたいときは読ませてあげて、読んで欲しいと言われたときには読み聞かせをしてあげましょう。
子どもの気持ちに寄り添うことはどの場面でも大切ですが、絵本の場合も同じです。
私の6歳の子どもも絵本が好きでよく読んでいますが、読み方はいつも子どもに決めてもらいます。
なぜなら親が決めるよりも自分で決めた読み方のほうがより集中してくれるからです。
これは子どもと絵本を読む時間の中で気付いたことです。
興味があるから自分で読んでみたい、読んでみたいけど読めないから読んでほしい。
子どもの直感を大切にすることで、絵本好きな子はさらに、そこまで興味のなかった子もきっと絵本が好きになりますよ。
読み聞かせにおすすめの名作2選
ここからは読み聞かせにおすすめの名作を紹介します。
名作の絵本は世代を超え多くの子どもたちに愛されています。
かつてわたしが大好きで母に読んでもらった絵本を、今は自分の子どもに読んでいるということはよくあります。
そして子どもがかつてのわたしと同じように、その絵本を何度も「読んで」と言って持ってきます。
名作にはいつの時代も子どもたちに響くメッセージや理由があることがうかがえますね。
昔から親しまれてきた魅力やメッセージは子どもだけでなくかつて子どもだった親にも等しく感動をもたらしてくれます。
不朽の名作で絵本の王道を楽しむ
誰もが知っている「ぐりとぐら」ですが、不朽の名作と言っても過言ではありませんね。
野ねずみのぐりとぐらが大きなカステラを作る工程や森のみんなで食べる様子は全てがかわいくまさに絵本の代表作といった印象があります。
我が家も親子二世代でお世話になっている大好きな絵本です。
子どもが2歳くらいの頃から読み聞かせをしていますが、年齢を重ね小学生となった今でも大好きですよ。
小さな頃から読み聞かせをしている絵本ですが、6歳になっても「読んで」と絵本を持ってくるので今でもずっと読み聞かせをしています。
「ぐりとぐら」 作:なかがわりえこ 絵:おおむらゆりこ 福音館書店
リズミカルな表現とかわいい絵が楽しい
大人気「だるまさん」シリーズで有名なかがくいひろしさんの絵本「まくらのせんにんそこのあなたの巻」は読み聞かせるとリズミカルで大人も子どもも楽しくなります。
「ふんが~ふんぎ~」と擬態語を使った表現と何とも言えないかわいらしい絵が魅力的な1冊です。
学校の先生をしている友人は、この絵本を1年生のクラスで読み聞かせをすると必ずみんなが喜んでくれると言っていました。
読み聞かせをする上ではリズミカルな表現は大事な要素の一つであり、心地よくて楽しいものだと子どもの心を掴んで離しません。
この絵本はそんな魅力を持った1冊なので読み聞かせをしながら楽しむことができますよ。
「まくらのせんにんそこのあなたの巻」 作・絵:かがくいひろし 佼成出版社
名作絵本をたくさん読んで子どもと一緒に心豊かな時間をぜひ過ごしてください。
自分で読むなら文字が少ない本から始めよう
自分で読むなら、文字が少ない絵本を選ぶことで自分で読み切るという自信をつけることができます。
わたしは子どもとよく図書館に行くのですが、数冊は文字数の少ない絵本を必ず選びます。
選ぶときのポイントとしては、子どもが小さい頃から好きな絵本を借りるようにしています。
過去に何度も読み聞かせをしているので耳で聞いて覚えているのか、自分でスラスラ読めるのがおもしろいようです。
ここではひとり読みにおすすめの絵本を紹介します。
赤ちゃん絵本のひとり読みは達成感で満たされる
赤ちゃん絵本はひとり読みデビューにおすすめしたい絵本です。
6歳の絵本なのになぜ赤ちゃん絵本の紹介?と思われたかもしれませんね。
なぜなら文字数が各段に少ないため「ひとりで読めた!」という達成感がすぐ味わえるからです。
わたしの6歳の子どもは赤ちゃん絵本の「ももんちゃん」シリーズが大好きです。
実は、6歳になって絵本に対する姿勢に変化が見られたのはこの絵本が最初でした。
覚えたてのひらがなをたどたどしく読み上げる姿に何度もほっこりさせられました。
大好きな絵本が自分だけで読めるようになったことが何より嬉しいようで何度も読んでいました。
優しい絵と優しいリズムでとても読みやすく、さらにシリーズ化されているので何冊もチャレンジできますよ。
「どんどこももんちゃん」 作:とよたかずひこ 童心社
赤ちゃん絵本も種類がたくさんあるので、子どもが気に入った1冊をみつけられるといいですね。
集中力が続かなくても読めるおもしろ絵本
集中力が続かない子どもには楽しく読めるおもしろ絵本がおすすめです。
期待を裏切らないおもしろ絵本の1つが「パンダ銭湯」です。
この絵本は文字数が少ない絵本なので、ひとり読みデビューにはもってこいの1冊と言えます。
わたしの子どもも昔から大好きな絵本ですが、パンダもびっくりのまさかの展開に「えー!そうだったの?」と初めて読んだときには大爆笑していました。
まだまだ集中力が続かない時期ですが、この絵本はさくっと読める上その衝撃的な内容に毎回わくわくしながら自分で何度も読んでいます。
「パンダ銭湯」 作:tupera tupera 絵本館
紹介した2作品は、我が家では読み聞かせからひとり読みへと移行した絵本です。
大人も子どもも一緒に楽しめるユーモアあふれる作品なので、ひとり読みデビューを考えている方にはおすすめですよ。
ロングセラーなら絵本の楽しさを共感できる
ロングセラーの絵本は昔読んだことがあるという親御さんも多いので、読み聞かせをすると子どもと一緒に絵本の楽しさを共感できます。
子どもの感想とわたし自身が子どもの頃に読んで感じた気持ちを共有できるのも、ロングセラーの絵本の良いところです。
親は子どもと一緒に絵本の世界に入りやすいですし、子どもは「お父さんお母さんも同じものを読んだことがあるんだ!」と嬉しい気持ちになるでしょう。
ロングセラーの絵本は親と子どもの架け橋となってくれる絵本です。
ここでは長年愛され続けているロングセラーの作品の中からおすすめの2冊を紹介します。
主人公の壮大な想像力と妄想に感動する絵本
読み聞かせやひとり読みの絵本に迷われている方には、人気絵本作家ヨシタケシンスケさんの絵本がおすすめです。
子どもも大人も共通して「おもしろかった!」と思える内容になっているからです。
中でも「りんごかもしれない」はぜひ手に取って読んでみてほしい1冊です。
かわいいイラストと世界観で発刊以来常に人気のあるロングセラー絵本です。
りんごだけど、実はそうではないかもしれない。
机の上に置いてあったりんごを見た男の子が、壮大な想像力でりんごについてあれこれ考えていきます。
りんごがいろいろなものに変化し妄想だけで物語が成り立つという、大人では思いつかない子どもの感性に思わず感動してしまいまいます。
我が家にもこの絵本がありますが子どもは大のお気に入りです。
ひとりで読んだり読んでと言ったりその時々によって違いますが、わたしも一緒になって楽しんでいます。
「りんごかもしれない」作:ヨシタケシンスケ ブロンズ社
日本語の楽しさを落語と関西弁で親しむ
絵本を通して日本語や文字の楽しさを学べる作品があります。
30年以上の歴史がありながら今も愛され続けている作品「じごくのそうべえ」です。
わたしの子どもは保育園で先生に読んでもらって以来大好きな1冊です。
もちろんわたしも母に読んでもらった記憶のある1冊で大好きでした。
一見怖くて重い内容なのかなと思われがちですが、そんなことは全くありません。
こちらの絵本は死んでしまった綱渡りのそうべえが、他の3人とともに地獄ではちゃめちゃぶりを発揮します。
鬼さえも翻弄する姿にわたしの子どもはそうべえが大好きになりました。
「もう一回読んでー!」と何度言われたか分かりません。
地獄は怖いというイメージを覆してくれ、落語の軽快な言い回しが読んでいて心地よく聞く側も引き込まれます。
落語に親しみがなくても楽しく読める1冊なので、ぜひ読んでもらいたいです。
日本語の楽しさを関西弁を通して楽しく学べるので、この時期の子どもにまさにぴったりの絵本ですね。
「じごくのそうべえ」 作:たじまゆきひこ 童心社
読み聞かせをしていると、自分が小さい頃に母に絵本を読んでもらった記憶がよみがえります。
当時の幸せだった時間を思い出して、今は母として子どもと絵本の時間を楽しんでいます。
親子で過ごす絵本の時間は両者にとって特別な思い出になります。
かけがえのない愛おしい時間を親子で一緒に過ごしてください。
プレゼントは小学校に関係するもので決まり!
6歳の子どもにプレゼントする絵本は、小学校に関するものがおすすめです。
幼稚園や保育園から小学校に上がる時期に絵本を通して小学校の様子を知ることは、まさにこの時期にぴったりのタイミングと言えます。
小学生に関係する絵本は子どもの興味を刺激しさまざまな世界や経験に触れることができます。
「いちねんせいのいちにち」 作:おかしゅうぞう 絵:ふじたひおこ 佼成出版社
こちらの絵本は学校での一日の様子がひとつひとつ丁寧に描かれているため、これから入学を控えている子どもにとってはわくわくする要素が満載です。
自分だけでなく他者との関わりや身近な「小学校」を舞台にした内容のため、子どもはイメージを膨らませることができます。
わたしの子どもも、小学校に入学する頃この絵本が大好きで図書館でよく借りて見ていました。
親が選ばなくてもこういった絵本を自然に手に取る姿を見て、子どもながらに小学校にとても興味を持っているなと感じた記憶があります。
6歳児のプレゼントに迷っているなら、小学校を舞台にした絵本を選ぶと喜ばれること間違いありません。
まとめ
- 6歳の絵本は読み聞かせでもひとり読みでもどちらもおすすめ
- 子どもに読み聞かせかひとり読みか聞いて優先してあげると集中して読んでくれる
- 自分で読む場合は文字数の少ないものを選ぶことで、ひとり読みの自信がつく
- 赤ちゃん絵本のひとり読みは読み切ったという達成感がすぐ味わえる
- 6歳の絵本デビューに迷ったらヨシタケシンスケさんの絵本がおすすめ
- 絵本をプレゼントするなら小学校に関するものを選ぶと喜ばれる
- 良い絵本を選んであげたいと思っている方にはロングセラーの絵本なら間違いない
- 親子で過ごす絵本の時間は将来子どもにとって貴重な財産となる
6歳の絵本について大事なポイントは、本人が判断した読み方を優先してあげることです。
その結果絵本が好きになり絵本に興味を持ち続けることができるでしょう。
しかし同じ絵本でも読んでみたいとチャレンジする気持ちがあるときとそうでないときがあります。
わたしの子どももひとり読みをすると言って図書館で借りてきた絵本なのに「今日は読んで」と言うときが度々あります。
でも「今はそういう気分なんだな」と思って、読み聞かせをしながらわたしも絵本の時間を一緒に楽しむようにしています。
また本屋さんなどで読んだことがある絵本を見つけたときに、「この本一緒にみておもしろかった!」と言ってくれることがあります。
その瞬間わたしはいつも小さな幸せを感じてもっともっと思い出を増やそうと心の中でつぶやきます。
子どもと一緒に絵本の時間を楽しむことで、子どもは絵本好きになりさらに読みたいと言う気持ちが芽生えますよ。