日本とアメリカ間でEMS(国際スピード郵便)が届かない場合は、遅れている可能性が高いです。
EMSでの輸送は、日本国内では航空便の減便、アメリカ国内では荷物が集中して配送に手が回らない、という状況で遅延が発生することがあります(2022年5月時点)。
私は国内の宅配便でも予定通りに届かないとそわそわしてしまうので、海外となるとさらに不安が増しそうです。
今回は、日本とアメリカ間でEMSが届かないときの追跡や問い合わせ方法、調査依頼といった対処法や、破損や紛失された場合の補償制度について解説します。
この記事を読めば、荷物が届かないときも速やかに対処できますよ!
EMSが届かないときアメリカ間なら遅延の可能性あり!
アメリカは他国と比べて比較的遅延や紛失が少ない国ともいわれてますが、日本よりルーズな面もあり、遅延もめずらしくありません。
EMSで荷物を送った場合、日本とアメリカ間の輸送日数は通常3日~5日程度ですが、数週間や数ヶ月かかったという口コミもあります。
日本郵便の公式サイトで状況を調べたところ、日本とアメリカそれぞれで遅延が発生しているとのことです(2022年5月時点)。
私は自分の荷物に何かあったわけでなく、全体的に遅れているだけとわかれば、少しはホッとできそうです。
しかしEMSが届かない原因は遅延の他にもあり、対処が必要になる場合もあります。
まずは届かない原因や対処の流れについて解説しましょう。
EMSが届かない場合の原因と対処法を解説!
EMSが届かない場合に考えられる主な原因は以下の通りです。
その他のケースとして届け先住所不明や輸送経路のトラブルで輸送ができなくなった場合は発送した国に返送され、届かないといったケースもあります。
私は配送会社でアルバイトをしたとき、荷物から送り状がはがれてしまい、誰からどこに送られたものかわからず調査対象になっていた荷物がありました。
こうなると、最悪の場合は届かないどころか破棄される可能性も出てきます。
荷物を送る前に写真に撮っておくと、このような事態になっても探してもらうときに役立つのでおすすめです。
また、住所が誤っていた場合は早めに問い合わせることで、返送される前に正しい送り先に届けられることもあるので、早めの対処が重要となります。
配送日数を過ぎても荷物が届かない場合は、以下の流れに沿って速やかに対処しましょう。
それでは、EMSが届かない場合の対処法を1つずつ解説していきます!
日本郵便のサイトから日本とアメリカの遅延状況を調べる
日本やアメリカの最新の遅延状況や注意事項は、日本郵便の公式サイトで確認できます。
私が確認したところ、現在の状況については以下の通りです。(2022年5月時点)
状況は変わる可能性があるので、必要に応じてこまめにチェックすることをおすすめします。
私は誕生日やクリスマスのプレゼントなど、日にちが限られる荷物は早めに出しておく方が安心だなと思いました。
日本やアメリカの状況を把握したら「追跡サービス」で荷物の状況を確認しておきましょう。
お問い合わせ番号で荷物の状況を追跡する
荷物の状況を追跡サービスで確認してみましょう。荷物の追跡には送り状上部に記載されている13ケタの「お問い合わせ番号」又はバーコード下に記載された番号が必要です。
追跡は、日本郵便の公式サイトとUSPS(米国郵政公社)の公式サイトからできます。
反映までの時間差などにより、日本郵便とUSPSで異なる結果(ステータス)が出ることもあるので、両方チェックしてみましょう。
私は追跡サービスをよく利用していて、国内での追跡はリアルタイムに反映されることの方が多いと感じます。
しかしアメリカでは反映に時間がかかるといわれています。追跡結果と実際の荷物の状況にズレがある可能性を頭に入れておきましょう。
アメリカからの荷物で発送後に数日経っても追跡サービスに反映されないときは、差出人に確認することをおすすめします。
追跡結果のステータスや状況を解説!
EMSの追跡結果には、国内の宅配便では見かけないステータス(状況)が出てきます。荷物の動きに沿ってステータスや荷物の状況を説明していきます!
- 1引受
郵便局で荷物を受付
- 2国際交換局に到着
国内の国際交換局に到着
- 3国際交換局から発送
通関の手続きが終わり海外の国際交換局に発送
- 4国際交換局に到着(国外)
国外の国際交換局に荷物が到着
- 5通関手続き中/税関検査のため税関へ提示
荷物の審査中。「税関検査のため税関へ提示」の表示は開封して中身を確認している可能性があり、問題なければ「税関から受領」のステータスに変わる
- 6国際交換局から発送 (税関から受領)
審査を終え郵便局に発送
- 7到着
配達を担当する郵便局に到着
- 8お届け済み
配送先に配達完了
上記すべてのステータスが表示されるとは限りません。
国際交換局での通関手続きは、主に送り状やインボイスを確認しますが、開封確認や再検査、関税の支払い請求を出されるといった事態も発生します。
荷物って開封されちゃうの?
すべての荷物が開封されるわけではありませんが、経験談を調べた限り、私は開封がわりとよくあるという印象を受けました。
「通関手続き中」が3回以上表示される場合は、荷物の内容など何かしらの問題があり、再検査などで届くのが遅れる場合があります。
また、関税の徴収が必要な場合はお知らせのはがきが発送され、関税が支払われるまで荷物は止まってしまいます。
荷物のステータスが数日経っても変わらないときは、郵便局や税関に問い合わせてみましょう。
郵便局や税関の問い合わせ先や注意点を解説!
私は心配性なのでおかしいと感じたらすぐ問い合わせてしまいますが、状況によっては早めに問い合わせることで荷物が早く動くともいわれています。
日本郵便、USPSや税関の各出張所の問い合わせ窓口があるので、EMSが届かないときや追跡してもなかなか荷物が動かないときは問い合わせてみましょう。
各問い合わせ先とあわせて注意点もお知らせします。
日本に荷物がある場合は日本郵便に問い合わせる
日本郵便には問い合わせの窓口があるのでご紹介します。英語にも対応していますよ♪
【日本郵便相談センター 】
・フリーダイヤル 0120-5931-55
・携帯電話の場合(有料)0570-046-666
・英語での問い合わせ(有料) 0570-046-111
・受付時間:平日 午前8:00~午後21:00 / 土日・休日 午前9:00~午後21:00
対応してくれた担当者のお名前を控えておきましょう。再度問い合わせが必要になった際に、スムーズにやり取りができる可能性があります。
私は心配ごとはできるだけ早く解決したいので、土日も夜間まで対応してもらえることはありがたいと思いました。意外に遅くまで対応してくれるのですね!
USPSの問い合わせ窓口は日本語に対応していない
USPSにも問い合わせ窓口があります。ただし日本語に対応していませんのでご注意ください。
【USPSカスタマーサービス】
・電話での問い合わせ 1-800-275-8777(日本語非対応)
・受付時間:平日 午前8:00~午後20:30 / 土曜日午前8:00から午後6:00(現地時間)
USPSへの問い合わせは、たらい回しにされたり問題が解決されなかったという声もあり、私は不安に思ってしまいました。
問い合わせたいけど英会話はできない…
あなたが直接USPSに問い合わせできないときは、アメリカにいる発送主および受取人に確認してもらいましょう。
それもできないときは困りますよね。私はアメリカで何かあった場合に日本郵便で対応してもらえるのか問い合わせてみました。
アメリカ国内で荷物にトラブルがあった場合、日本郵便でも対応してもらえますか?
時間はかかりますが、追跡サービスより詳しい追跡が可能です
郵便局に出向く必要がありますが「追跡調査」をしてもらえます。詳しい方法はのちほどご説明しましょう。
USPSには問い合わせのメールフォームもあり、公式サイト下部の「Contact Us」→「Email Us」で追跡番号を入力して問い合わせに進みます。こちらも日本語は非対応です。
メールフォームでの問い合わせは、アメリカ国外からは受け付けされないという情報もあり、メールアドレスがないか調べましたが現時点ではありませんでした(2022年5月時点)。
日本からUSPSへの問い合わせはハードルが高いと感じますが、私は可能であればまずUSPSに問い合わせ、解決できなければ日本郵便に調査を頼むのがベストだと思いました。
次に、通関手続きで止まっている場合の問い合わせについてご説明します。
税関で止まっていたら税関相談官に問い合わせる
国際交換局(通関手続きなどを行う郵便局)で荷物が止まっている場合は税関管轄の「外郵出張所」に問い合わせましょう。
国際交換局は全国に6ケ所存在しますが、どこの国際交換局で手続きされているかは、追跡サービスの「取扱局名」欄で確認できます。
私は輸入家具を扱う部署で働いていたのですが、荷物の到着が遅れていると「税関で引っかかって荷物を開封されたかもね」といった会話を度々耳にしました。
通関手続きで荷物に何日も動きがない場合は荷物に問題がある可能性も考えられるので、下記問い合わせ先の「税関相談官」に相談してみましょう。
対応時間は各出張所で異なり、東京外郵出張所は12時から13時までは受付時間外となっています。土曜日は午前中のみ対応、日曜祝日は休みの出張所もあるのでご注意ください。
混雑時期は詳細を聞けなかったり、電話が繋がりにくくなったりします。通関のステータスになっていないときにむやみに税関に問い合わせることは控えましょう。
EMSが届かない場合は郵便局で追跡調査を依頼できる
荷物が届かずに詳細な状況を知りたい場合やアメリカ国内で荷物が動かないときは、郵便局で追跡調査を依頼しましょう。
調査を依頼することで、行方不明だった荷物が見つかる、税関で止まっていた荷物が動く、早く配達されるなどプラス面に働いた経験談も多いです。
依頼する場合は郵便局の「国際スピード郵便物調査用紙兼回答書」に記入し、必要書類と一緒に窓口で申し込みます。
調査可能な期間について電話で問い合わせたところ、国によって異なるとのことだったので、今回はアメリカの場合として教えてもらいました。
あなたが受け取り人で送り状の控えがなかったり、どこの郵便局に申し込んでいいかわからない場合は事前に郵便局に問い合わせましょう。
画像は追跡請求用紙の一部分です。用紙は郵便局でももらえますが、日本郵便の公式サイトからワード形式の用紙をダウンロードできます。
日本郵便
EMSの調査依頼は、通常の国際郵便と違った用紙があるので「EMS国際スピード便」と書かれている申請書を使いましょう。
国際郵便物の調査依頼を申請する用紙には2種類ありますが、間違った申請書を案内している個人ブログを多く見かけますのでご注意ください!
追跡請求用紙はアメリカに送られるため英語、ローマ字で記載します。
英語を書くことに慣れていないと時間がかかったり、書き間違える可能性もあるので、私は家でダウンロードして記入したものを持って行きたいと思いました。
調査依頼を提出したら回答が返ってくるのを待ちますが、待っている間に追跡サービスが更新される場合もあるので、まめに状況を確認しましょう。
調査にはどれくらいかかりますか?
海外から返答を待ってからの回答となるため、期限はありません
私は回答期限がないことに少し不安を感じました。あまりに時間がかかっていたら途中で確認の電話を入れると思います。
時間がかかるなら早めに調査依頼したい!
あまり早いタイミングで出すと受け付けてもらえないという話もあるので、アメリカや日本の遅延状況も確認しながらタイミングを決めると良いでしょう。
EMSは安心を保証!破損や紛失は200万円まで補償される
EMSには「損害補償制度」があり、「荷物が破損して届いた」「紛失した」など万が一のときに最高限度額200万円まで実損額を補償してもらえます(2022年5月時点)。
海外とのやり取りで無事に届くか不安になる方もいると思うので、安心を保証してもらえると考えるとうれしいですね♪
実損額2万円までは無料で補償されますが、2万円を超えるときはEMSを出す際に損害要償額を申し出る必要があります。
2万円以上の補償を希望する際は、2万円ごとに50円ずつ追加料金が発生しますのでご注意ください。
最高限度額200万円を損害要償額とした場合の追加料金を計算すると4,950円でした。
無事に届けば無駄になってしまいますし、私はランチなら4~5回分…と思うと痛い金額に思いますが、安心を買いたい方には補償額の引き上げをおすすめしたいです。
まとめ
- EMSが届かない場合、日本とアメリカ間なら遅延の可能性が高い
- EMSが届かない場合は、まず日本郵便のサイトから日本とアメリカの遅延状況を調べる
- 送り状に記載されているの13ケタのお問い合わせ番号がわかれば荷物の状況を追跡できる
- 日本の国内で荷物が止まっているときは日本郵便、アメリカ国内で止まっているときにはUSPS(米国郵政公社)に問い合わせる
- USPSの問い合わせ窓口は電話もメールフォームも日本語には対応していない
- 税関や通関手続きについては外郵出張所の税関相談官に問い合わせる
- EMSが届かない場合は郵便局で追跡調査を依頼できる
- EMSには「損害補償制度」があり、荷物が破損や紛失した場合は200万円まで実損額が補償される。
EMSは国際スピード便ともいわれ、最短で海外に荷物を送れる便利なサービスですが、私は数週間から数ヶ月も遅れることがあると知り驚きました。
EMSの輸送状況は時勢や天候などにより随時変わる可能性があるので、日本郵便の公式サイトで情報をまめにチェックしましょう。
届かないと不安になりますが、アメリカ間においては「ただ遅れているだけ」という可能性も高いので、まずは落ち着いて1つずつ対処してくださいね。